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「FCバルセロナキャンプ」で子どもたちに得てほしいプライスレスな気づき。浜田満インタビュー(前編) (1/2)

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 2007年に始まった「FCバルセロナキャンプ」。現地のコーチが指導する本場のトレーニングを体験できる先駆けとなったこのキャンプでは、過去にMVPに選ばれ、のちにFCバルセロナ(以下、バルサ)に入団した久保建英選手(FC東京)をはじめ、多くの才能あふれる選手を発掘しています。そんな「FCバルセロナキャンプ」を日本に持ち込んだ浜田満さんにその魅力、そして同キャンプを通して子どもたちに伝えたいことを聞いてみました。

バルセロナ流トレーニングのスゴさ

—2007年から始まった「FCバルセロナキャンプ」も今年で11年目を迎えます。改めて、同キャンプを日本で開催するに至った経緯を聞かせてください。

もともと僕は大学1年生までサッカーをやっていたんですが、そのときにはバルサが特に好きなチームだったというわけではないんです。国際協力の仕事をしたいと思っていて、2000年からベネズエラの日本大使館で働いていました。その後、国際公務員になりたくて勉強をしてたんですけど、試験に落ちてしまって。そのときに欧州サッカークラブのライセンス業務の求人をみつけて、僕はその頃にはもう英語とスペイン語ができたので、それを使ってその会社に入ったのです。

そしたら、そこの会社のバルサ担当の女性が辞めることになり、僕が担当を引き継ぐ形になったんですが、今度はその会社自体が民事再生を受ける形になってしまったので、独立してソシオの受付代理店の業務をはじめました。その中でバルサのスクールをやりたいという人が出てきたので、僕が窓口になって現地とミーティングを始めたんです。そのときに初めてバルサのトレーニングを見たんですけど、これはすごいなと思って、ぜひこれを日本中に広めていきたいなと思いました。ただ、当時世界でもバルサのスクールというのはどこにもなかったので、まずはキャンプからやってくれということで、この形で始めることになりました。

—現地のトレーニングを見たときに、どのような部分にいちばん惹かれたのでしょうか?

まずは選手に対するコーチの数ですね。日本だとコーチ1人が20人以上の選手を見ることもよくありますけど、バルサは1人のコーチに対して12人で、そこにアシスタントコーチもつきます。そして、トレーニングの中で、例えばピッチの外に出たボールは日本だと子どもたちが拾いにいきますけど、向こうはボンボン次のボールが入ってくるんです。だからトレーニングの流れが一切止まらない。集中が途切れることなくトレーニングが続く。なので、1回のトレーニング時間も非常に短く60分程度なんです。

▲FCバルセロナの練習風景(C)Getty Images

—日本では長時間のトレーニングが当たり前ですよね。

ボールを拾いにいくとその瞬間オフの時間ができるのですが、それはサッカーではダメなんです。試合中にオフになる瞬間、集中力が途切れるというのはあってはいけないですし、逆に本当に集中してトレーニングをしたら、選手の集中力が続くのは90分が限界だとスペインでは言われています。まずは練習の中身というよりも、そのフォーマットがすごいなと感じましたね。

—指導内容の部分ではどのような発見がありましたか?

自分が学生時代にやってきたトレーニングとは質が違いましたね。バルサのコーチがいちばん最初に言うのが“体の向き”と“周りを見る”という部分。周りを見ろとは言われてましたけど、どうやって、何を見るというところまで具体的に指導されることはなかったです。それを「ボールが来た方向と逆の足でコントロールする」というところまで具体的に落とし込む。今はだいぶジュニアにも浸透して来ましたけど、当時はそんなメソッドも日本にはなかったと思います。そうしてバルサのメソッドに興味を持ち、触れていくにつれて、クラブの哲学、価値観を知ることになり、単にサッカーのスキルの部分だけでなく、バルサというクラブの持つこの哲学、価値観を多くの日本人に体験してほしいと思うようになったのです。

▲FCバルセロナキャンプの様子

バルサが掲げる5つの価値観とは

—「FCバルセロナキャンプ」に参加した子どもたちに感じ取って、持ち帰ってほしいものとはなんでしょうか。

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