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2026年6月30日

子どもの非行は家庭環境が関係する?専門家が解説 (2/5)

友人関係や学校生活が非行に影響することもある?

「家庭はちゃんとしているのに、なぜ?」と感じる親御さんは少なくありません。実際、思春期の子どもにとって、家庭の外の世界、とりわけ友人関係の影響は非常に大きくなります。

これは印象論ではありません。非行研究の世界では、「非行傾向のある仲間との付き合い」は数ある要因のなかでももっとも強力な予測因子の一つとされ、国内外の研究で繰り返し確認されてきました。

とくに12〜14歳ごろに非行傾向のある仲間と付き合いはじめることは、その後の深刻な非行につながりやすいことが知られています。

思春期は、親よりも友人を強く意識し「仲間に認められたい」という気持ちが高まる時期です。この時期には、たとえ家庭環境が整っていても、付き合う友人や学校の雰囲気に影響を受けることがあります。

たとえば以下などはよく見られる環境要因です。

  • 非行傾向のある友人グループに入り、行動が引っ張られる
  • 「断ると仲間外れにされる」という不安から、悪いと分かっていても流される
  • 学校が荒れていて、ルールを破ることが「普通」の空気になっている

家庭がきちんとしていれば影響されない?

では、家庭環境さえ整っていれば心配しすぎなくてよいのでしょうか。答えは、「家庭は強力な"守り"にはなるが、絶対の保証ではない」です。

安定した家庭は、子どもにとって「困ったときに戻れる安全基地」として機能します。家庭で十分に受け止められている子どもは、外で揺さぶられても立ち戻りやすく、リスクの高い行動にブレーキがかかりやすくなります。

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これもデータの裏づけがあります。

若者の反社会的行動を防ぐ「保護要因」を検証した近年のメタ分析(多数の研究を統合した分析)では、親によるしつけ・見守り、向社会的な友人の存在、学校生活での自己肯定感などが、保護効果のとくに大きい要因群に入っていました。家庭の見守りと、良い仲間・学校とのつながりは、車の両輪です。

一方で、その守りがあっても、思春期特有の心の揺れや、友人関係の影響を完全に防げるわけではありません。

つまり、「家庭がしっかりしているから大丈夫」と安心しきるのでも、「友達が悪いだけ」と外に原因を求めるのでもなく、家庭という安全基地を保ちながら、子どもの世界の変化に関心を向け続けることが大切です。

次:こんな変化があったら確認してみて。家庭の中で見落としやすいサイン

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