「ゴルフは難しい」と感じるたった2つの理由、これさえ分かれば“90切り”も夢じゃないかも
「良いショットが打てたときの爽快感」や「自然の中でプレーできる開放感」が病みつきになってゴルフにハマる人は多いもの。しかし、ゴルフって難しくないですか……?
本記事では、「ゴルフはなぜ難しいのか」という記事からゴルフを難しいと感じる理由を再編集してお届けします。難しい理由と向き合えばスコア90切りも夢じゃないかもしれません。
ゴルフが難しい理由① ボールが止まっている
ゴルフは、止まっているボールを打つスポーツです。「止まっているから簡単」と思う人が多いのですが、残念ながら違います。止まっているからこそ難しいのです。「えっ?ボールが止まっているとどうして打ちにくいの!?」と思うでしょう。
野球やテニス、卓球などは、動いているボールを打ちます。ボールが動いていると、ボールのタイミングに合わせて打つ事ができます。相手(ボール)に合わせて振ればいいわけです。相手に反応して打てるというのは、タイミングさえあわせれば、特に考える必要がないのです。
しかし、止まっているボールを打つと、自分がタイミングを作る必要あります。静止したところから、スイングしていくのですが、自分のタイミングで動き出し、自分のリズムでスイングする。自由にできるのでやさしいと感じるかもしれませんが、ここがゴルフの難しいポイントでもあります。
メンタル面の影響も考えられる
メンタル面の影響も見逃せません。プレッシャーが掛かる場面で、頭の中が真っ白になりながら、自分のタイミングでクラブを振るのはかなり難しいのです。
ゴルフには手が動かなくなる。イップスという、病気のような症状が出ることがあるのですが、自分のタイミングで動き出すことが難しいからです。
実は野球もイップスがあるそうです。飛んでくるボールを打つバッターは、イップスにほとんどならないそうですが、ピッチャーは意外と多くイップスの症状がでるそうです。野球もピッチャーは自分のタイミングで投球することができるので、この症状が出るそうです。
ゴルフが難しい理由② クラブの構造
もう一つゴルフが難しい理由は、クラブの構造です。
テニスのラケット、野球のバット、道具を使う球技の道具のほとんどが、グリップした延長線上でボールを打つことができます。しかしゴルフはシャフトの延長線上から外れたところにヘッドがあります。ボールが止まっているとはいえ、打ちたいところでなかなか打てないのがゴルフクラブなのです。
このイラストをみれば、理由は簡単です。
テニスでこんなラケットだったら、難しそうですが、ゴルフクラブはこういう構造になっています。シャフトの軸線上に、芯がないからです。シャフトの軸線から芯までの距離を重心距離といいますが、この重心距離がゴルフを難しくしています。
肉眼では、見えませんが、スイング中、ゴルフクラブのシャフトは、かなりしなっています。重心距離があることで、シャフトへの負荷がかかり、シャフトの動きが複雑になり、結果としてクラブヘッドの挙動を安定させることが難しいのです。しかし重心距離があるからボールを遠くに飛ばすことができます。
ゴルフが難しい理由は、意外な理由に感じたと思います。でも難しい理由がわかれば、簡単にする答えが見えてくるものですよ。
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※本記事はMELOSで公開された記事「ゴルフはなぜ難しいのか」を再編集したものです。
<Edit:編集部>