なぜ「オリンピック」という名前なの?人に話したくなるオリンピック雑学
人に話したくなるオリンピックに関する雑学をお伝えする本企画。今回は、オリンピックという名称の由来について。
なぜ「オリンピック」と呼ばれるようになったのでしょうか?
まずは古代オリンピックまで遡ろう
1896年に始まった近代オリンピック。その前身となる「古代オリンピック」が誕生したのは、今から2700年以上も昔と言われています。
今でこそオリンピックは、世界の平和を目的とするスポーツの祭典として親しまれていますが、昔は趣が異なっていました。
オリンピックは宗教的な行事だった
古代オリンピックは、神話の最高神「ゼウス」をはじめとする多くの神々を崇めるためのスポーツや芸術のお祭りでした。つまり、宗教的な行事だったのです。
祭典は、オリンピアというゼウスの神域の場で開催されていたことから「オリンピア祭典競技」と名付けられ、これこそが「オリンピック」の語源となっているのです。
古代オリンピックの競技種目
古代オリンピックでは、近代よりも多くの個性的な種目が行われていました。
「ディアロウス競走」と呼ばれる中距離走や、今のマラソンに近いルールの「ドリコス競走」。短距離走、幅跳び、円盤投げ、やり投げ、レスリングの5種目を1人の選手がこなす「ペンタスロン」。
さらには、ボクシングやパンクラティオンと呼ばれる格闘技など、今でも耳にするスポーツ名と重なる部分もあるようですね。
ギリシャ人以外の競技者も続々参加
古代オリンピックは293回開催され、回を重ねるごとにルールや種目も変化していきました。
古代オリンピックではギリシャ人以外の参加が認められていませんでしたが、次第にローマが支配する地中海全域の国から競技者が参加するようになりました。
しかし、392年にローマ帝国がキリスト教を国教と定めたことにより、1169年もの歴史を誇った古代オリンピックは終焉の時を迎えたのです。
1896年、アテネで開催されたオリンピック
近代オリンピックの幕開け
その後、1500年という時を経て、近代オリンピックとして再開催されます。
オリンピック復興構想が明らかになってから4年後となる1896年、ギリシャのアテネで「第1回近代オリンピック大会」が行なわれたのです。
平和の祭典として開催され続けるオリンピック。4年に一度、世界中が注目するスポーツの大きなお祭りとして、多くの方から愛され続けているのです。
※本記事はMELOSで公開された記事「「オリンピック」、名前の由来は?選手村ってどんなところ?オリンピック雑学まとめ【スポーツ雑学百科】」を再編集したものです。
<Edit:編集部>