インタビュー
2024年11月1日

箱根王座奪還へ。新生・駒澤大学陸上部の“駅伝戦略”「チームはいい状況にある」 (2/3)

出雲駅伝について。「2番は上出来」

大八木総監督:
うちは選手の層があまり厚くなかったので、出雲駅伝でも初めて走ってる選手が半分くらいいて、その選手たちがどう走ってくれるか次第で全日本にも影響が出るだろうと。

今回の出雲駅伝では、初めて走った選手たちもしっかり備えてくれて、箱根駅伝の目途は少し立ってきたかな。最終的には篠原君が平林君に抜かれてしまいましたが、悔しさが来年に繋がるだろうから、リベンジしてくれるかなという感じはします。

今回、2番というのは上出来だと思います。ある程度みんな優勝を狙ってはいましたが、口には出さないものの昨年と比べたら戦力は下がっていたので、どうなのかなっていう心配はありました。

大八木総監督、ファイテン社のボディケア機器を使用しながら

ケガは起きてしまうからこそ、セルフケアの意識を高く持ってほしい

大八木総監督:
自分がいつもケガをしている場所のケアを行うことが大事。前もって準備運動やストレッチなどを行う、全員がこの意識を高く持って、ケガのない自分の体を作っていただく。

そういう取り組み方は意識を高く持ってやってほしいのと、終わってからのケア、それこそアイシングもそうなんですけれど、終わってからのクールダウンをしっかりやって、怪我をしないとうことが重要です。

やっぱり、ある程度ケガっていうのはどうしても起きてしまう可能性がある。それだけのトレーニングをしていかないと、優勝っていう二文字は勝ち取っていけない。

質も量もレベルの高いトレーニングを全員がやっていますから、全員がセルフケアに高い意識を持って欲しいなと思います。

シューズの選び方も怪我対策に有効

大八木総監督:
あとは、今はシューズの選び方が大事かな。それこそ距離走をやってみたりトラックスキンの練習をやってみたり、その時の自分のシューズの履き替えというか、自分はこういうシューズだったら負担がないなとか、沈みが大きすぎるなとか、厚くて沈みが大きすぎるのは負担がかかったりとか。

シューズの選び方、スパイクの選び方、その辺のことも自分で考えてやってくれると、ケガは少し対策できるのかなと思いますね。

駒澤大学は勝たなきゃいけないチーム

大八木総監督:
時々言うんですが、駒澤大学は勝たなきゃいけないチームなので、やっぱり陸上を楽しんでほしいし、自分で向上心を持ってほしい。

強くなりたいっていうんだったら、その強くなるための手段とかそういうのも含めて、自分で考えて取り組んでいかないと、トップレベルの選手にはなれないと。

これからエースがみんな卒業していくわけで、次のエースが出てくるためには今の三年生がエース、いま四年生は篠原がエースですが、そのくらいのレベルまでいかなくちゃいけない。

桑田、谷中、菅谷、あと坂口など何人か一年生がいるのですが、その中から3人くらいは、今の三年生くらいの力、たとえば山川、伊藤あたりのレベルまで上がってきてほしいなと。そうでないと、(鈴木)芽吹たちが卒業した年代や、それこそ世界と戦えるような選手にはなっていかない。

だから今の一年生は、大学にいるうちに、自分がどっちの種目が得意な選手か理解しないといけない。卒業してからが本当の勝負なので、そういう意識をもってやっていただければと思います。

大八木総監督へのメディアの質問が続く。篠原選手と夏合宿について。

1 2 3