卓球初心者がプロコーチのレッスンを受けてみたら……。体験してわかった上達のコツや練習法とは? (3/4)
さっそくコースを狙う「打ち分け」の練習からスタート。打ち分けができるのが上達への第一歩だそう。対角、正面の順に、コーチがパスしてくれた球をひたすら打ちます。フォアハンドとバッグハンドの両方で練習するのがベストです。
打ち分けるコツは「ラケットの面の向き」を打ちたい方向に垂直に向けること。対角なら斜め左、正面なら真っ直ぐ前に向けて、力みすぎないように気をつけながら打ちます。
バックハンドはちょうどお腹の位置で打つようにすると、キレイに相手のコートに返ります。何球か打つうちに、力加減とラケットの振り方のコツをつかめた私は、スムーズに打ち分けに成功。
その後はちょっとレベルアップし、ラリー形式で1球ずつ交互に対角・正面と打ち分ける練習。こちらは少し難易度が高く、時々狙いを外してしまったものの、ラリーはかなり長く続きました。さらに練習を続ければ、コースの打ち分けに加えて、力加減をコントロールして長め・短めの球も打てるようになるはず。
スマッシュはラケットをやや下向きにして打ち込む!
ウォーミングアップのような基本練習を終えて身体が温まってきたので、続いては念願の「スマッシュ」にトライ。「相手が付いていけないような豪速球のスマッシュが打ちたい!」そう思いながらも、これまでは思った通りの球が打てませんでした。
コーチいわく、スマッシュのコツは返ってきた球の位置が一番高いところで、ラケットの面をやや下に向けて勢いよく相手のコートに打ち込むこと。
コーチが山なりの球を出してくれるので、日頃のモヤモヤを発散するかのごとく思いっきり打ち込みます。「もっと強く! もっとイケる!」、コーチの声かけを受けて徐々に球の速さがUP。
ラケットの向きに気をつけながら叩きつけるように打つと、かなりスピード感が出ます。「超気持ちいい……!」。思わず元競泳選手・北島康介さんの名ゼリフが口から出るぐらいの快感。これは病みつきになりそう!
ただし、スムーズにスマッシュが打てるのはコーチの球の出し方が上手だからであって、実際の試合だとこんなに打ちやすい球ばかりではないですよね。慣れてきたら、ラリーでいろんな球を返してもらい、スマッシュが打てそうなタイミングを見計らって打つ練習をすると良いかもしれません。