ギア&アクセサリー
2020年4月2日

アシックス、カーボンプレート内蔵シューズ「METARACER」発売へ。短距離用ピンなしスパイク「METASPRINT」も登場

 アシックスは3月31日(火)、長距離レース用に設計された厚底シューズ「METARACER(メタレーサー)」を発表しました。

 発売日は、4月17日(金)。同社史上でもっとも先進的なランニングシューズと謳われている新シューズ、その実力のほどをチェックしていきましょう。

走行時のエネルギーロスを減少

 「METARACER」は、各社がリリースを急ぐ厚底ランニングシューズのアシックス版。

 まずは、走行時のエネルギー消費を抑えながら、足を前に運ぶことができる「GUIDESOLE(ガイドソール)」テクノロジーを搭載。全面がかなり反り上がったようなデザインも印象的ですが、このテクノロジー採用により、着地時の足首まわりの負担を約20%削減することに成功したそうです。

 また、同社として初めて、ミッドソールにカーボンプレートを内蔵。ランナーの効率的な動作をサポートしてくれます。そして、ミッドソールには「FLYTEFOAM」テクノロジーが採用。軽量で優れたクッション性が特徴となっています。

 シューズ内の温度、湿度にも着目。アッパーに軽量素材「ENGINEERED MESH(エンジニアードメッシュ)」を採用したことで、内部に空気が流れ込みやすく、かつ排出しやすい構造を実現。優れた通気性により、快適な走りをアシストしてくれます。

 ほか、靴底には「ASICS GRIP(アシックス・グリップ)」 および「WET GRIP RUBBER SPONGE(ウェット・グリップラバー・スポンジ)」を採用。優れたグリップ力を発揮し、濡れた路面でもランナーの足をしっかりとサポートしてくれます。

 「METARACER」は、税別2万円。アシックス直営店各店や、スポーツ用品店で発売されます。

バレーボールシューズ&陸上スプリントシューズにも新作

 今回、陸上スプリントシューズ「METASPRINT(メタスプリント)」およびバレーボールシューズ「METARISE(メタライズ)」も新登場。

陸上スプリントシューズ「METASPRINT(メタスプリント)」

 従来、スプリントシューズはスパイクピンによってけん引力を得ていましたが、「METASPRINT」はスパイクピンを使わないという挑戦的な商品。代わりに、独自ハニカム構造のピンレスカーボンプレートが採用されています。

 スプリンターは、同シューズ着用により、トラックから高い推進力を得ることができるほか、スパイクピンをなくしたことで軽量化も実現したそう。

 なお、同社のスポーツ工学研究所による実験では、従来品と比較して、平均1秒あたり6.7cm前に進むことができたといいます。これは、100メートル換算で0.048秒優位に走行できる可能性があることを示しており、コンマ数秒を争うスプリントの世界では大きな差です。

 「METASPRINT」は、税別3.6万円。アシックス原宿フラッグシップ、アシックスストア東京、陸上競技専門店で発売です。

バレーボールシューズ「METARISE」

 最後に、「METARISE」は、より高くジャンプできるよう設計されたバレーボールシューズです。

 同シューズでは、革新的なミッドソールに加え、かかと部をカーブ形状にしたことで、プレイヤーのジャンプをアシスト。同社スポーツ工学研究所による実験では、平均約3%高くジャンプできることが認められたといいます。

 「METARISE」は、税別2万円。アシックス原宿フラッグシップおよびアシックス大阪心斎橋、スポーツ用品店で発売されます。

<Text:辻村>