
スミスマシンで胸筋を狙い撃つ。正確に効かせるベンチプレスの使い方 (1/3)
「スミスマシンでベンチプレスって効果あるの?」「フリーウェイトと何が違うの?」そんな疑問に答えながら、スミスマシンベンチプレスの特徴や正しいやり方を解説します。
スミスマシンは軌道が安定しているためフォームが崩れにくく、高重量でも安全に胸を鍛えやすい特長があります。スポーツ整形外科医・樋口直彦先生監修のもと、正しいフォームや重量設定、効かせるコツまで丁寧にまとめました。
スミスマシンベンチプレスのメリットとデメリット
スミスマシンで行うベンチプレスには、フォームが安定しやすいなどのメリットがあります。ただし、軌道が固定されていることで生じるデメリットもあるため、両面を理解しておきましょう。
メリット
・軌道が安定しており、初心者でもフォームを習得しやすい
・セーフティ付きで、万が一潰れてもバーを安全に止められるため、高重量でも安心
・肩や手首への負担が軽減されやすい
・フォームを再現しやすく、筋肥大トレーニングに向いている
デメリット
・軌道が決まっているため、体格に合わないと違和感が出やすい
・インナーマッスルや体幹への刺激が少ない
・家庭に導入するにはスペースと費用がかかる
スミスマシン ベンチプレスで鍛えられる筋肉
大胸筋(特に中部〜下部)
胸の厚みや輪郭をつくる「大胸筋」の中部~下部にかけて効きます。バーベルをしっかり下ろすことで、強く刺激が入ります。
上腕三頭筋
二の腕の裏側にある筋肉で、押す動作に関与する「上腕三頭筋」です。腕の引き締めや力強いプレス動作に重要です。
三角筋前部
肩の前側にある「三角筋前部」は、胸と腕の動きをつなぐ働きがあります。ベンチプレスでは補助的に使われます。
スミスマシンでベンチプレスを行う場合は、バーベルの下ろす位置や肘の角度を意識することで、刺激の入る部位を調整できます。角度をつけたインクライン・デクライン設定を使えば、上部・下部への刺激分けも可能です。
スミスマシン vs フリーウェイト|どちらが効果的?