オーバートレーニング症候群とは。練習しすぎは逆効果!ストイックな人ほど注意 (1/2)
毎日がんばって練習や筋トレを行っているにもかかわらず、効果が上がらない。それどころか、逆に調子が悪くなってパフォーマンスが低下してしまう。もしかしたら、それは“オーバートレーニング症候群(オーバーワーク)”かもしれません。
がんばり過ぎによって起こるオーバートレーニング症候群は、プロのアスリートでも陥ることがあります。
今回はそんなオーバートレーニング症候群について、原因と症状のチェック項目、予防方法について紹介していきます。
オーバートレーニング症候群とは
トレーニングのし過ぎで疲労が蓄積し、回復できない状態
オーバートレーニング症候群とは、過剰なトレーニングが長時間続くことによって疲労が徐々に蓄積し、回復できなくなった慢性疲労状態のことを指します。
オーバートレーニング症候群の症状は?
オーバートレーニング症候群の症状として、以下のような状態が起こります。
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身体的な症状
いつも通りパフォーマンスを発揮できなくなる
日常生活でもカラダが重く感じる
息切れしやすい
食欲低下
手足のしびれ
体重の減少 など
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精神的な症状
不眠や不安
集中力低下 など
オーバートレーニング症候群には明確な診断基準がなく、体調が悪いだけ、あるいは精神的に疲れているだけなど、あまり深刻にとらえられることがありません。
また、調子が悪いのはコンディションが原因であると考え、調子を上げるためにさらにトレーニングに励んでしまう悪循環に陥りやすくなります。
では、どんなタイプがオーバートレーニング症候群になりやすいでしょうか。
オーバートレーニング症候群になりやすい人
真面目で練習熱心、ストイックな人が陥りやすい
とくに真面目で責任感があり、練習熱心なアスリートに多く起こりやすい傾向があるオーバートレーニング症候群。
「もっとがんばらなくては」と自分を追い込んだ結果として陥ってしまうのです。
オーバートレーニングのチェック項目
- 休息時の心拍数に変化はないか
- 血圧に変化はないか
- 食欲は減退していないか
- 体重や体脂肪率が急激に減っていないか
- イライラや不安感がないか
- 注意力が低下していないか
- 寝つきが悪くなっていないか
- 寝入ってもすぐに目が覚めないか
- 筋肉痛が長引いていないか
- 筋トレの記録が長い間停滞していないか
オーバートレーニングの症状は、人によってさまざまです。
ここに挙げたチェック項目のすべてが当てはまるとは限りませんが、もし該当するものがいくつかあれば、オーバートレーニングの可能性があります。