フィットネス
2023年6月15日

二重跳びのコツと、できない人のための練習方法。縄跳びが上達するポイントとは (2/2)

ロープなしでジャンプの練習を行う

二重跳びで必要になるのが「ジャンプの高さ」です。ロープを回す速さではありません。とくに速く回そうとしなくても、ロープが2回地面を叩くまでの時間はそれほど長いものではないでしょう。

また、いくら速く回そうとしても、ロープが得られるスピードの違いはそれほど大きくありません。そのため、ジャンプといっても、せいぜい10cm程度で充分です。

二重跳びではその高さのジャンプを連続して行うわけですが、姿勢を崩したり、場所を動いたりしないように注意してください。そのため、まずはロープを持たず、ジャンプを数回繰り返す練習を行います。

腰を叩いてタイミングの練習を行う

次にロープを使わないジャンプで、跳び上がる際に腰を軽く2回叩いてみてください。

手首でロープを回すタイミングと、ジャンプする足の動きをシンクロさせる練習となります。重要なのは一定の速度でジャンプし、腰を叩くことです。

フォームを気にせずとりあえず1回だけ跳んでみる

前述の練習方法と矛盾するようですが、フォームを度外視して、とりあえず1回だけでも二重跳びを成功させてしまうのもひとつの方法です。

膝が曲がっても、位置が動いてしまっても構いません。1回でも二重跳びができるようになったら、徐々にフォームを直していき、正しい姿勢でも跳べるようにします。

▲二重跳びも1回跳びと姿勢は同じ

そして、二重跳びの後に動きが止まらないようにします。「1回跳びを数回→二重跳びを1回→1回跳びを数回」という連続動作を繰り返し、少しずつ二重跳びの回数を増やしていけばいいのです。

まずは楽しみながら練習してみよう

二重跳びは自転車や水泳に似ています。子どもの頃に習得した人は大人になっても体が覚えていて、わりと簡単に感覚を思い出すことができるでしょう。

一方で、大人になって初めて二重跳びに挑戦する人は、習得までに長い時間がかかるケースが多いようです。

二重跳びは、子どもが遊びでもできる動き。正しいフォームはありますが、あまりそれに拘らず、楽しんで練習してみてください。二重跳びのフォームは、後からでも直すことができます。

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[筆者プロフィール]
角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。IT関連の会社員生活を25年送った後、趣味のスポーツがこうじてコーチ業に転身。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー部監督を務める。また、カリフォルニア州コンコルディア大学にて、コーチング及びスポーツ経営学の修士を取得している。著書に『大人の部活―クロスフィットにはまる日々』(デザインエッグ社)がある。
【公式Facebook】https://www.facebook.com/WriterKakutani

<Text & Photo:角谷剛>

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