フィットネス
2023年11月20日

プライオメトリクストレーニング「ボックスジャンプ」の効果とやり方 (3/3)

ボックスジャンプトレーニングは長時間、何回も行わない

回数を必要以上に増やすことは避ける

ボックスジャンプは単純に見えて、実はとてもハードで危険もあるエクササイズです。何回もジャンプを繰り返すと確かに心拍数は上がり、スタミナも向上します。

しかし、それを目的にしてしまうとケガの確率が非常に高くなりますので、注意が必要です。

ダイエット目的で長時間行うことは避ける

同じように、ボックスジャンプをダイエット目的で長時間に渡って行うことはおすすめしません。なぜなら、ジャンプすることでかかる膝や足首への負担が大きすぎるからです。

全米ストレングス&コンディショニングス協会のガイドラインでは、体重が100キロを超えた人に46センチ以上のボックスジャンプを禁じています。

ボックスジャンプは痩せるために行うのではなく、痩せたら取り組んでもよいエクササイズなのだと考えた方がよいでしょう。

なお、過去にハムストリングスやふくらはぎに肉離れなどの故障歴がある人も、決して無理な高さや回数で行わないでください。

[筆者プロフィール]
角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。IT関連の会社員生活を25年送った後、趣味のスポーツがこうじてコーチ業に転身。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー部監督を務める。また、カリフォルニア州コンコルディア大学にて、コーチング及びスポーツ経営学の修士を取得している。著書に『大人の部活―クロスフィットにはまる日々』(デザインエッグ社)がある。
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<Text & Photo:角谷剛>

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