睡眠負債を解消したい。ぐっすり眠れる関節ほぐしのやり方 (1/6)
現代の生活習慣の中には、睡眠の妨げとなる原因があふれています。朝起きたときや仕事中、職場と家の往復時などに、睡眠不足を感じている人も多いのでは? そこで、東京・千代田区飯田橋にある『飯田橋健美整体院』の黒木康郎院長に、快眠のためのセルフケアを教えていただきました。
先生曰く、実は、睡眠不足じゃないと思っている人の中にも、“隠れ睡眠不足”が潜んでいるとのこと。「ジョギングなど日頃スポーツをしていて健康だと思っていても、睡眠不足の人はいる」という驚きの話も! インストラクターとライターの二足の草鞋を履く私も、実は隠れ睡眠不足かも? そんな疑いを持ちつつ、早速お話を伺ってみることに。
現代人の不眠のワケと隠れ不眠チェック
骨を持って体の歪みについて解説する黒木院長
睡眠不足の原因のひとつは“緊張”。脳が休めていないのが大きな原因です。「脳の疲労は、実感しにくいです。ここには仕事の前後や合間に来られる方が多いんですけど、『疲れていない』と言う方でも、施術で横になってもらうと30秒で寝息を立てることもあります。実際はそれほど疲れているのに、疲れているかどうか自分では気づきにくいんです」と黒木院長。
自分自身では実感しにくい脳の疲労。気づくための3つのポイントをチェックしてみましょう。
●朝起きたときに、すっきり目が覚めない
寝ている間に身体が回復できないと、疲労が蓄積して、すっきり目覚めることができない。寝つきが悪い人も同様。
●日中ボーッとしてしまう
注意力が散漫、集中しなければいけないときに集中できない、など。身体は脳の支配下にあるので、脳が疲れて正しい状況判断ができなければ、その信号はうまく伝わらない。
●いつも明るく元気
自分では気づかないが、周りから「いつも元気だよね」と言われる。朝起きたときからテキパキ動いて、寝る直前まで何かやってないと落ち着かない。限界までいくと、いきなりスイッチがオフになったようにリバウンドで落ち込む。頑張りやすい人、責任感が強い人、リーダーシップを発揮しやすい人に多い傾向。
「特に睡眠不足に気づきにくいのは、日ごろ運動をしていない人。不定愁訴(頭が重い、イライラするなど、なんとなく体調が悪い症状)などの症状が出やすいし、身体の変化に気づきにくいです。しかし、運動をしていても油断はできません。例えば、夜9時くらいまで仕事をして帰宅し、軽く食事をとったら、夜12時とか1時くらいからジョギングしている人。副交感神経が優位になっている時間にアクティブに活動していると、脳は休まらないんです」(黒木院長)
健康に見える人の中にも、脳疲労が隠れているとは! 「いつも元気ですね」と言われる私も要注意かも?
最大の原因は姿勢の悪さ! 姿勢改善で睡眠も改善
「パソコンやスマホなど、目からの刺激が脳を活性化させてしまいます。これも、脳を疲れさせ、緊張させる原因のひとつ。仕事で必要な場合以外にも、SNSに誰かが投稿してないかとか、皆さんマメに画面を見ていますよね。寝る前の30分~1時間は見ないようにするとか、日常生活の中で変えられるところは変える。何も変えずに症状だけよくすることはできません」(黒木院長)