「のど飴には食欲を抑える効果がある」ってホント?薬剤師が回答 (2/2)
漢方薬でのどの痛みと食欲抑制に効果があるもの
のどの痛みや食欲抑制には、漢方薬の活用もおすすめです。
のどの痛みの解消には、「水分の循環をよくして粘膜に潤いを与える」「自律神経のバランスを整えて免疫力を高める」「のどの炎症を和らげる」といった働きを持つ漢方薬が用いられます。
のどの痛みにおすすめの漢方薬
・桔梗湯(ききょうとう)のどの痛みに悩む方におすすめの漢方薬です。のどの腫れや咳、扁桃炎にアプローチすることも可能です。
・麦門冬湯(ばくもんどうとう)のどの乾燥に悩んでいる方に。潤す作用が強いことから、痰があまり絡まない乾いた空咳や気管支炎にもむいています。
また、食欲が抑えられない原因は、過剰な胃の働きによると考えられています。さらに、ストレスやホルモンバランスの乱れも、食欲を我慢できない原因となります。
食欲を抑えるためには、「過剰な胃腸の働きを抑制する」「自律神経やホルモンバランスを整えて、ストレスを軽減する」といった働きのある漢方薬が選ばれます。
食欲抑制におすすめの漢方薬
・大柴胡湯(だいさいことう)ストレスで食欲が増してしまう方におすすめです。便秘がちで、がっちりした体型の方にむいています。気の巡りを良くすることでストレスを減らし、便通も改善可能です。からだの過剰な熱を取り除き、肝の働きを良くして、脂質代謝を改善します。
・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)便秘になりやすく、とくにおなかに脂肪がたまりやすい方におすすめです。食べ過ぎによるからだの余分な熱をとり除き、代謝を促進します。便や汗などで不要な物を体外へ出し、脂質代謝を上げることで、脂肪を減らします。
そのほかに、「脂肪の吸収を抑制する」「脂肪の燃焼を促進する」「余分な脂肪を便と一緒に排出する」といった作用のある漢方薬を選ぶことで、健康的で痩せやすい体質を手に入れるかもしれません。
漢方薬は、自分に合ったものを見つけることが大切です。合わない漢方薬を服用しても十分な効果が見込めなかったり、副作用が起こることもあります。
服用前には、漢方薬に詳しい医師や薬剤師に相談しましょう。最近では、漢方に精通した薬剤師に提案・アドバイス・サポートしてもらえる「あんしん漢方(オンラインAI漢方)」などのオンラインサービスもでてきています。
この記事を書いた人
<この記事を書いた人>
山形 ゆかり
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師。薬膳アドバイザー。フードコーディネーター。病院薬剤師として糖尿病患者の服薬指導中に食養生に着目。牛角・吉野家、薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発を行う。現在は、「健康は食事から」をモットーに、漢方のプロとAIが適した漢方薬をお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」や山形ゆかりの薬膳チャンネルでも情報発信をしている。
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<Edit:編集部>