きのこの食べ過ぎは「体に害」?どれくらい食べるとダメなのか[管理栄養士監修] (2/3)
きのこの食べ過ぎで、太る?
ウソ!
きのこ自体は、低カロリーかつ栄養豊富であるため、太るとは考えにくいです。「きのこの食べ過ぎで太る」という場合は、調理法に問題があるかもしれません。
- 油やバターで炒める
- クリームソースをたっぷり使った料理に入れる
などは、きのこ以外の食材でカロリーが増え、太る可能性があります。
きのこの食べ過ぎで、便秘になる?
便秘になる可能性はある!
きのこは食物繊維が豊富なため、便秘解消に役立つ食材です。そのため、「きのこの食べ過ぎで便秘になる」ことは、一般的に考えにくいです。
しかし、あまにも食べ過ぎると、消化に必要な水分が不足し、便秘を引き起こすことがあります。食物繊維を多く摂取する場合、十分な水分を摂取することが重要です。
きのこの食べ過ぎは、腎臓に悪い?
明確な根拠はない!
「きのこの食べ過ぎは腎臓に悪い」という情報に、明確な証拠はありません。
確かにきのこには、
- 腎臓疾患の人が控えるべき「カリウム」「リン」
- 腎臓結石のリスクを高める「プリン体」
などが入っていますが、あまりにも食べ過ぎなければ安心して食べられると言えます。腎臓への影響が心配な場合は、他の食材との組み合わせや摂取量に注意すると良いでしょう。
「きのこの食べ過ぎで気持ち悪い」、原因と対処法
きのこの食べ過ぎで気持ち悪くなる原因
- 消化しきれず、胃や腸に負担がかかっている
- しっかりと加熱できていなかった
きのこを加熱せずに食べると、「キチン質」という多糖類の一種によって消化が阻まれることがあります。そのため、気持ち悪くなったり吐き気をもよおしたりすることがあります。また、生食は食中毒の危険性もあるので、きのこは必ず加熱調理しましょう。
きのこの食べ過ぎで気持ち悪くなった時の対処法
気持ち悪くなったら、固形物の摂取を避け、胃を休めてあげましょう。吐き気がひどい際には、胃薬を使用して症状を緩和するのも良いでしょう。
嘔吐してしまった場合は、脱水を避けるために水分を摂るのも忘れずに。
気持ち悪さや吐き気は、通常、時間の経過とともに和らぐはずです。症状が持続する場合や重篤化する場合は、医療機関で治療を受けてください。
「きのこの食べ過ぎで胃痛」、原因と対処法
きのこの食べ過ぎで胃痛が起こる原因
- 消化しきれず、胃や腸に負担がかかっている
- 有毒なきのこを摂取してしまった
きのこは食物繊維を多く含むため、食べ過ぎると消化しきれないことがあります。また、有毒なきのこを食べてしまった場合、すぐに医療機関で診てもらってください。
きのこの食べ過ぎで胃痛が起こった時の対処法
しばらくの間は消化しやすい食事(うどんやおかゆ)を摂りましょう。脂っこい食べ物は、胃に負担がかかるので控えるのが無難です。
胃痛が治るまで、横になり、胃にプレッシャーがかからない体勢で休みましょう。
症状が続く場合や重篤な場合には、医療機関で診てもらってください。