ウェルネスフード
2023年10月13日

さつまいもについてる黒い液は「蜜」じゃない!これってナニ? (2/2)

甘い証拠? さつまいもについてる黒いのは何なのか

さつまいもの皮についている黒いものの正体は、さつまいもに含まれる「ヤラピン」という成分が皮に付着してたものです。

「さつまいもの皮についている黒いものは蜜で、甘い証拠!」と思っている人がいますが、残念ながら皮についているものの多くは蜜ではなくヤラピンです。

ヤラピンってなに?

ヤラピンとは、さつまいもに含まれている栄養成分です。古くから、緩やかに排便を促す緩下剤(かんげざい)として知られています。

さつまいもに便秘解消効果があるのは、食物繊維とヤラピンの相乗効果によるものだと考えられます。

ヤラピンは、空気に触れると黒く変色します。収穫時、端を切り揃える際に、断面から滲み出たヤラピンが、皮の部分に付着することがあります。

その結果、さつまいもの表面が黒くなることがあるのです。

さつまいを切った時の「白いブツブツ」もヤラピン!

さつまいもを切った時にでる白いぶつぶつも、ヤラピンです。

空気に触れると黒くなるので、しばらくすると切り口が黒ずみます。

カビさせない! さつまいもの正しい保存方法

保存の方法

新聞紙で1個ずつさつまいもを包みましょう。

新聞紙は適度な通気性があるため、カビにくいです。包む際、さつまいもの表面に水分がついていないことを確認してください。水分が付着した状態で保存すると、カビの原因になります。

保存の温度

さつまいもの保存条件は、

  • 温度が13〜15℃
  • 湿度が85〜90%

と言われています。品種によっては、15℃程度が望ましいとされています。台所の片隅などで、段ボール箱に入れておくと長持ちします。

10℃を下回るような低温環境でさつまいもを保存すると、変色・腐敗の原因となります。冷蔵庫に入れたり、冬は屋外で保管したりしないようにしましょう。

※本記事はMELOSで公開された記事『【画像つき】さつまいもに「カビ」が!食べられるかの見分け方とは[管理栄養士監修] 』を再編集したものです。

<Edit:編集部>

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