
寝ても疲れが取れない、いつもイライラ…それ「脳疲労」のサインかも!専門家インタビューまとめ (2/5)
ほぼ毎日、中途覚醒をしてしまう筆者。睡眠の質が悪いのではと悩んでいますが、この中途覚醒も脳疲労の症状に挙げられるそう。
「途中で目が覚めるのも脳疲労の症状のひとつです。目が覚めたとき、金縛りのような状態になるとさらによくありません。金縛りになればなるほどうつ病や脳疲労が疑われます」(澤⼝先生)
脳が疲れているとうまく寝られず、それが脳疲労を引き起こしやすくさせ、ますます眠れなくなるという悪循環につながるとのこと。
また、疲れには男女差があり、おおむね女性のほうが脳が疲れにくいという研究もあるのだとか。
「疲れにジェンダー差があるのは間違いないです。基本、女性のほうが有利という報告があります」(澤⼝先生)
また、脳疲労、とくに脳の若々しさは顔つきにも表れるとのことで、たとえば実年齢が45歳の人でも脳年齢が60歳だと、見た目が実際よりも老けて見えることがあるそう。
同じ年齢でも、脳年齢が違うだけで見た目がまったく違って見えるとは……脳の疲れにも留意したいところです。
脳疲労を解消する方法
さて、ここからは脳疲労を解消する方法を教えていただきました。澤⼝先生おすすめの対策術とは。
「ジョギングなどの軽い有酸素運動がおすすめです。騒音が多い都会は避け、緑の多い場所で行うのがベストです。緑の多い場所は香りがよいので、それだけでも代表的ストレスホルモンであるコルチゾールがすっと減ります。とくにヒノキはおすすめです。研究では、ヒノキの画像と、香りだけで画像なしと比べたところ、香りのほうが効果が高いことが分かっています。両方あるとさらにいいですね」(澤⼝先生)
ヒノキのほか、ラベンダー、畳の香りもおすすめとのこと。もちろん、これら以外の自分の好きな香りを楽しむのもストレスホルモンの減少に効果的とのことです。
「窓から緑が見えると脳疲労の解消によいという研究も多いです。緑を見る、好きな香りを嗅ぐ。余裕があればジョギング、ウォーキング。これで十分です。
緑が近くにないときは音楽も効果的とという報告があります。一般的にモーツァルトなどがよいという説もありますが、必ずしもそうではなく、自分自身の好きな音や音楽を聞くのがよいでしょう」(澤⼝先生)
静かで、心地よい音が聞こえ、緑豊かでいい香りがする。森林浴などは脳疲労を癒すのによさそうですね。