なぜ「干し芋」は置き換えダイエットにおすすめ?効果とやり方、食べる量[薬剤師監修] (3/3)
食事の“主食”と置き換える
主食である、「お米」や「パン」、「パスタ」と置き換えるという方法があります。干し芋には炭水化物が含まれるため、普段の主食の置き換えに最適です。
また、干し芋に含まれるビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える代謝を促進してくれます。ビタミンは疲労回復にも良いとされていますので、疲れが溜まっている方にも干し芋はおすすめです。
間食の“おやつ”と置き換える
普段のおやつに、「ケーキ」や「プリン」、「アイス」などを食べている方は、干し芋に変えてみましょう。食べ応えがあり甘みがしっかりとあるので、間食にもおすすめです。また、先述した成分も含まれているため、他のおやつよりも、栄養を摂れるという利点があります。
さらに、干し芋にはビタミンCが含まれるため、美肌効果も期待できます。
通常、ビタミンCは水溶性ビタミンと呼ばれ、加熱で損なわれやすいのですが、干し芋を作るときの熱では、破壊されないとされています。
干し芋にはでんぷんが含まれ、そのでんぷんが熱からビタミンCを守ってくれるためです。そのため干し芋は、肌に良い食べ物といえます。
食前に、水分を取りつつ少し食べる
食前に干し芋を水分と一緒に摂ることで、不溶性食物繊維がお腹の中で膨らみ、満腹感をもたらしてくれます。そのため、その後の食事量が必然的に少なくなるでしょう。
ダイエット中、1日に何枚まで食べていい?
1日あたり、約70g(2〜3枚)が目安
ダイエットには干し芋が良い、とお伝えしてきましたが、過度に摂取すると、カロリーオーバーや糖質過多になってしまいます。
そのため、1日あたり約70g(2〜3枚)を目安に、お水やお茶と一緒に食べましょう。そうすることで、満腹感も得やすくなります。
干し芋ダイエットの注意点
干し芋ダイエットをするとき、注意すべきポイントが2つあります。
高カロリーにつき食べ過ぎ注意
干し芋は、カロリーの高い食品。カロリーは、100gあたり約300〜400kcalとなります。
ちなみに焼き芋は100gあたり約80〜100kcal、ふかし芋は100gあたり約70〜90kcalと、干し芋より低めです。
干し芋のカロリーと主な栄養成分(25gあたり/一切れ相当)
エネルギー69kcal、水分5.6g、たんぱく質0.8g、脂質0.2g、炭水化物18.0g、食物繊維2.1g、ビタミンB1 0.05mg(※1)
「カロリーが高いのであれば、ダイエットには向いていないのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、干し芋は先述した通り栄養価が高い食べ物ですし、食べる量に気をつければ大丈夫です。
糖質が高いので、量に気をつける
干し芋は、焼き芋やふかし芋に比べて、糖質が高めになります。
そのため、他の食事とのバランスも考えながら、1日に食べる量を決めていきましょう。
監修者プロフィール
薬剤師
秋吉 佑美(あきよし ゆみ)
薬剤師として働いている中で、「私達の身体と心は食べたもので出来ている」と感じ、2014年より薬剤師として働きながら、「薬に頼らない薬剤師」として活動。
テレビ、ラジオ出演、レシピ本掲載の経歴あり。また大手スーパーなどで、レシピ開発にも携わる。企業の美容系コンテンツの記事監修も行う。
健康な生活を送るためのアドバイスをする、個別カウンセリングも好評。Instagramでの情報発信を精力的に行っている。
Instagram:@yumipo.a
(※1)出典:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
<Edit:編集部>