
ほうじ茶が持つ6つの効能とは。効果的な飲み方、飲み過ぎの注意点 (1/3)
ほうじ茶といえば、その香ばしい香りが印象的ですよね。
優しい味わいは年齢を問わず愛され、最近ではスイーツや料理にも頻繁に使用されています。このほうじ茶、実はおいしさだけでなく、さまざまな健康効果も秘めているのです。
この記事では、ほうじ茶の効能と種類、おいしく淹れるためのコツをご紹介します。解説は、デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師の中田 早苗さんです。
ほうじ茶に期待できる効能
ここでは、ほうじ茶の持つ6つの健康効果について詳しく解説します。
1. リラックス効果
ほうじ茶に含まれる成分「ピラジン」と「テアニン」には、リラックスを促進する作用があります。
香り成分ピラジン
焙煎過程で生まれるピラジンは、ほうじ茶特有の香ばしさの源です。
この香りを嗅いだとき、ほっと心が和む瞬間を感じたことはありませんか? ピラジンの独特な香りは、ストレスを軽減し、心を落ち着かせる効果があります。
緑茶に含まれる旨味成分テアニン
また、テアニンには精神の安定をもたらす作用があります。
テアニンが体内に入ると、脳内でα波が増加し、リラックスしつつも脳の働きが活性化されるため、ストレス解消や記憶力の向上、集中力の増加が期待できます。
ただし、焙煎度が高くなるほどテアニンの含有量は減少するため、リラックス効果を得たい場合は浅煎りのほうじ茶を選ぶと良いでしょう。
2. 脂肪燃焼をサポートする
ほうじ茶に含まれるカテキンには脂肪燃焼を助ける効果があります。
一般にカテキンは緑茶に多く含まれるイメージがありますが、ほうじ茶にも浅煎りであれば100ml中に約20mg存在しています。
一定量のカテキンを継続的に摂取することで、内臓の代謝が上がり、脂肪燃焼が促進されることが研究によって示されています。
血糖値の急上昇を抑える
加えて、カテキンは血糖値の上昇を抑える効果もあり、食前に飲むとその効果を高めることができます。
さらに、ほうじ茶にはカフェインも含まれており、カフェインには脂肪燃焼を助ける作用もあります。カテキンとカフェインの相乗効果により、より効率的に脂肪を燃焼できる可能性があるのです。