ガムでカロリー消費!「痩せた」「顔やせにいい」ってホント? (3/3)
スルメなどで代用はできる?
──噛むという点では、スルメなどの硬い食べ物も同じですが、ガムを選ぶメリットを教えてください。
スルメなどでも代用できる可能性はありますが、あまり硬いもので行うと顎を痛めてしまう可能性もあるのでご注意ください。
また、ガムは噛み続けられることが特徴の食品ですので、カロリーの摂りすぎもあまり気にせずに咀嚼トレーニングが可能だと思います。
さらに、ガムを噛むことで唾液がたくさん出てきます。それをゴクっと飲み込むことも、のどの周りの筋肉の運動になり、首まわり・鎖骨ラインの美容効果につながることが期待できますし、飲み込みの力をつけるので、誤嚥性肺炎の防止につながることも期待できます。
このようにガムは咀嚼トレーニングのツールとして非常に適していると思います。ガムはいつもより少し多めの2粒くらいを噛んでみると良いかもしれません。
フェイスラインに効果的な「ガムトレ」ポイント
最後に、ガムの噛み方についても教えてもらいました。
1.表情筋を動かすようにモグモグと口を閉じて噛む
2.奥歯で左右交互に噛むことで筋肉を大きく動かす
これらのように噛むことで、唾液がたくさん出ることを実感されるはずです。唾液があまり出ないようなら、もう少し大きく動かす必要があるかもしれません3.唾液がたくさん出てくるので、唾液を舌の上に集めて、ゴックンと飲む
ゴックンと飲み込むと、舌の奥が持ち上がり、喉が持ち上がるのがわかります4.少し多めの量のガムを噛む
板ガム1枚または粒ガム2粒以上がおすすめです
「噛むこと」を継続できるという点で、ガムをおすすめいたします。
ご回答者プロフィール
菅野範(かんのすすむ)
株式会社ロッテ 中央研究所 噛むこと研究部 チーフスペシャリスト2007年に株式会社ロッテに入社し、機能性成分の研究開発に従事。2018年、噛むこと研究部に異動し、噛むことの健康効果に関するエビデンス取得を産学官連携にて推進。
石野由美子(いしの ゆみこ)
歯科衛生士。日本咀嚼学会認定健康咀嚼指導士。日本口腔筋機能療法(MFT)学会副会長。日本成人矯正歯科学会理事。フェイスニング公認講師。二子玉川ガーデン矯正歯科勤務。昭和大学歯科病院口腔機能リハビリテーション科に非常勤勤務し、口腔機能障害に対する口腔リハビリテーションを専門に行う。著書に『愛され笑顔をつくる口元エクササイズ「若返り! モデルスマイル塾」』(小学館)。
<Edit:編集部>