ヘルス&メンタル
2024年12月26日
中途覚醒、「気にしない」はダメ? 薬剤師が考える“放置リスク”とは (2/2)
漢方薬も選択肢のひとつ
また、睡眠のお悩みには漢方も選択肢のひとつです。
漢方薬のなかには、ストレスや不安などのデリケートな部分にも作用して、不眠の症状を改善するものもあり、実際に、睡眠外来でも自然由来の治療薬として使われています。
睡眠のお悩みには、「神経の緊張を緩めたり、心を落ち着けて精神を安定させる」「自然な眠りに導く」などのはたらきのある漢方薬が選ばれます。
また、血流を改善して、自律神経やホルモンをつくる内分泌系を整えることにより、イライラや不安、ストレスからくる不調の改善にはたらきかけます。
- 加味逍遙散(かみしょうようさん)
- 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
- 酸棗仁湯(さんそうにんとう)
たとえば上記などが挙げられますが、漢方薬は、ご自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることも。
大切なのは生薬と体質との相性ですので、医療機関や薬局で相談するとよいでしょう。
※本記事はなぜ夜中に目が覚めてしまうのか?中途覚醒の原因と、放置のデメリットの一部を抜粋・再編集したものです。
監修者プロフィール
相田彩
薬剤師。昭和薬科大学薬学科卒業。総合リハビリテーション病院、精神科専門病院、調剤薬局に勤務するなかで、漢方薬が使用される症例の多さと、体質や症状に適した漢方を使用することの重要性を実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/
<Edit:編集部>
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