冬の運動、やるべき?避けるべき?寒い時期に運動するメリットとデメリット (2/2)
2. 快適性の低下
一般的に、運動に最適な気温は約20℃前後と考えられています。それよりも大幅に低い気温下では、呼吸がしづらく感じたり、肌に当たる冷気で不快感が増したりすることがあります。
このような状況では、屋外でのトレーニングに集中しづらくなり、モチベーションの維持が難しくなることも少なくありません。
3. 安全性の低下
寒い環境では、運動前後の体温低下が顕著になる場合があります。休憩中やクールダウン時に体温が急激に下がると、低体温症などのリスクが高まる可能性があります。
とくに風が強い日のトレーニングは、体温管理が難しくなるため、意識的に行いましょう。
寒い時期の運動を安全に楽しむためのポイント
寒い季節でも、適切な工夫をすれば安全かつ快適にトレーニングを続けることが可能です。
温度調節しやすいウェアを選ぶ
適度な保温性と通気性を確保しましょう。手袋やネックウォーマー、耳あてなどの小物類も有効です。
入念なウォーミングアップを行う
動的ストレッチや軽いジョギングなど、筋肉を温めるための時間を十分に確保しましょう。これにより、筋肉や関節がスムーズに動き、ケガのリスクを軽減できます。
休憩時にも体温を保てる対策を講じる
運動の合間や終了後は、上着を着用して体温を下げすぎないようにしましょう。また、短時間でも温かい室内で体を休めると、快適さを取り戻しやすくなります。
トレーナーがおすすめする冬の運動は?
ジョギングはおすすめのひとつです。
外で新鮮な空気を吸いながら行う有酸素運動は、気分転換にも役立ちます。ただし、適切な装備としっかりとしたウォーミングアップを行い、安全性に配慮することが重要です。
室内でのトレーニングでは、ヨガやストレッチ、筋トレなどです。気温に左右されず、快適な環境を整えやすくなります。
自宅でできるエクササイズ動画を利用したり、ジムやフィットネスクラブを活用したりすれば、外がどんなに寒くても継続的に運動するモチベーションを保ちやすく、筋力アップや柔軟性向上といった目標に集中することができるでしょう。
参考文献
気温と運動強度が運動時の人体に及ぼす影響に関する研究
監修者プロフィール
トレーナー山岸 慎
2011年からトレーナーとして、モデル・アーティスト・俳優のサポートを行う。現在はJリーガーなどトップアスリートをはじめ、運動初心者まで様々な身体レベルの方のトレーニング指導を行なっている。所有資格NSCA-CSCS。
・パーソナルトレーニングジム STUDIO KOMPAS渋谷南平台
・ストレッチリラクゼーションサロン ESL(エッセンシャル ストレッチ ラボ)
<Edit:編集部>