インタビュー
2025年1月31日

「実は試合のたびに足がつってた」。長年の悩みを解決した“意外な方法”とは?サッカー日本代表・森下龍矢選手×サイキンソー対談 (3/4)

外国人選手は、夜中にハンバーガーを食べても腸内環境が乱れない?

──外国人選手は、ハンバーガーを食べても(腸内環境が乱れず)消化できる傾向にあるのでしょうか。

サイキンソー藤井(森下選手の腸活をサポートした管理栄養士):
腸内環境は、幼少期にある程度、「腸内フローラの型」が決まります。その時にどこに住んでいるか、毎日何を食べ、どこで遊んでいるかなど。それによって消化しやすい食べ物、しにくい食べ物などが決まってきます。ですが、森下選手は、実は海外に行ってから型が変わったのです。これは食事による影響も大きいと思います。

食事を変えても変化しない人もいます。変化できる人は、「適応能力がある」と言えます。そういう人は、現地の食事を食べて短鎖脂肪酸を作り出せるような良い腸内環境にできる。けれど、環境や食事内容を変えても、もともとそれらを好む腸内細菌が住みついてないと、食事が合わずおそらくコンディションにも影響が出るでしょう。

森下さんの場合、多様な腸内細菌が住みついており、環境の変化に対応できるポテンシャルがおそらくあったのだと思います。その土地の食事に応じて、きちんと腸内細菌叢が変わったいい例だと思います。非常に特殊な変化をしているので、これは海外に行ったことで適応能力が発揮されたと推測できますね。

全員が同じように(腸内環境が)変わるわけではありません。(変化できる)ポテンシャルがないと。森下選手はそのポテンシャルを持っているからこそ一流の選手になれるのかもしれません。

森下選手:
食事への適応は一番大事だと思います、サッカー選手は。食事に適応できない人はサッカーに適応できないですよ。

移籍するとき、三笘(薫)選手の本も読んだのですが、食事の話題はかなり出てきます。サッカー自体はどの国でも変わりませんが、サッカー以外のものが変わるから、適応が難しくなっているのかなと感じます。食事とか、土地とか、現地に友達がいないとか。そこに適応できたら、日本人選手は結構みんなイケるんじゃないかな(笑)

──そういうところからメンタルが不安定になり、サッカーにも影響が出る?

森下選手:
メンタルが不安定になると食事を摂れなくなりますからね。根性で食べられた人が生き残っていくのかも。

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