
ウェルネスフード
2025年7月7日
なぜ暑いと「酸っぱいもの」が食べたくなるのか?その理由を管理栄養士が解説
ミツカンのニュースレターによると、夏は6・7月はお酢が圧倒的に売れる時期だといいます。それは、暑いほど酸味を求めるカラダのメカニズムと関係しているかもしれません。その理由を、管理栄養士であり料理研究家・日本抗加齢医学会指導士としても活躍する成澤文子さんに聞いてみました。
お酢には疲労回復と食欲増進の働きが期待できる
成澤さん:暑い夏は汗によって体内の水分やミネラルが失われがちです。さらに、食欲が低下することで栄養不足が起こりやすく、疲れやだるさといった夏バテの症状を感じやすくなります。
また、外の暑さと冷房の効いた室内との温度差や寝不足は、自律神経を乱し、体調をさらに悪化させる要因に。こうした不調が増える時期、体は自然と、疲労回復を助け、唾液や胃液の分泌を促して食欲を増進させる「お酢」を求めると考えられます。
お酢は、夏バテ予防に欠かせないたんぱく質を含む料理をさっぱりと食べやすくしてくれるほか、カルシウムなどミネラルの吸収を助ける働きも。
さらに、ナスやみょうがなどの夏野菜を鮮やかに発色させ、見た目からも食欲を刺激してくれます。
いつもの食事にお酢をひとまわし
いつもの食事に、お酢やポン酢をかけるだけでも違います。飲み物にも、リンゴ酢などをちょい足しするのもいいですね。無理なく続けてみてください。
プロフィール
成澤文子
料理家・管理栄養士日本抗加齢医学会指導士。2011年「日本一家庭料理がうまい女性決定戦!」(日本テレビ系)で「初代レシピの女王」となる。ほか料理コンテスト多数受賞。企業・WEB・雑誌等レシピ提供のほか、食育、特定保健指導、栄養指導、講演なども行う。近著に「ハーバード大学式免疫力を養ういのちの野菜スープ実践レシピ」(世界文化社)髙橋弘先生との共著がある。
<Edit:編集部>