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2025年7月14日

食欲が止まらない!ドカ食いを防ぐ「食べ過ぎコントロール術」5選[医師監修] (2/2)

異常な空腹感は「低血糖症」や「糖尿病」のサインかも

異常な空腹感には、低血糖症や糖尿病などの病気も疑われます。血糖を下げるためのインスリンというホルモンが過剰分泌され、血糖が下がりすぎる病気です。

低血糖症

■「食後」のこんな症状は要注意

・頭痛
・空腹感
・眠気、あくび
・発汗
・動悸、頻脈
・手指のふるえ
・倦怠感
・不安感、イライラ

■低血糖症を放置するリスク

うつや不安など精神症状が悪化するリスクがあります。

■自分でできる対処法

低血糖症は、食事に気をつけることで改善できる可能性があります。バランスの良い食事を摂ったり、早食いをしないように気を付けましょう。

糖尿病

インスリンが十分に働かないことで、血液中の血糖が増えてしまう病気です。

■糖尿病の「初期症状」

・体が疲れやすくなる
・異常にのどが渇く
・皮膚の乾燥、痒み
・頻尿
・感染症にかかりやすい
・傷が治りにくい
・糖尿病の放置リスク

放置すると血管にダメージが加わり、全身に悪影響が及びます。腎不全、心臓病、脳卒中などの発症リスクが高くなるため、命に関わる病気です。

また、網膜症による「失明」、免疫低下などによる「足の壊死」を招くおそれもあります。糖尿病は一度発症すると治らないため、治療によって進行を防ぐことが重要です。

心配な症状は内科で相談を!

「食後の異常な空腹感」に加えて以下の症状を伴うときは、内科で相談しましょう。糖尿病の発症が疑われるため、体の状態を検査する必要があります。

要注意の症状

・疲れやすい
・喉が渇き、水分をよく飲む
・頻尿
・食べているのに体重が減る
・傷が治りにくい
・目がかすむ
・男性の場合、性機能の異常(ED)

医師に伝えるポイント

・症状がいつから始まったか
・どのような症状があらわれるのか
・毎日の食べ物の摂取量
・ストレスの有無
・睡眠の状況
・体調の変化

上記を伝えると、診察がスムーズに進みます。

▼参考
B-Rain Clinic 機能性低血糖症検査
汐留ガーデンクリニック 機能性低血糖症とは

監修者プロフィール

岡村 信良(おかむら・のぶよし)先生

内科医。経歴:平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

<Edit:編集部>

※本記事は、Medicalook(メディカルック)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したものです。

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