ヘルス&メンタル
2025年7月16日

医師が勧める「夜中に目が覚めたとき、絶対に避けたい10の行動」 (2/2)

再入眠を促す3つのコツ

では、夜中に目が醒めても速やかに眠るにはどうしたらよいでしょうか。

1)20分眠れなければベッドを離れる

先述の通り、眠れないときにベッドで悩んでも「ベッド=眠れない場所」と脳が学習してしまいます。

20分以上眠れないときは、一度ベッドから出ましょう。間接照明の部屋で、“単調でリラックスできる行動”を行い、眠気が戻ったらベッドへ戻ります。

2)環境を整える

暑い、寒い、蒸している、騒音のある寝室は眠りを妨げます。以下を意識してみましょう。

  • 室温 26 ℃前後、湿度 50〜60 %
  • 耳栓、アイマスクで音と光を遮断する
  • 枕、マットレス、毛布などは違和感がないものに変える

3)根本原因を見直す

夜間覚醒が続く場合は、就寝前のカフェイン・アルコール、睡眠時無呼吸症候群、夜間頻尿、慢性疼痛などの基礎疾患が隠れていないか専門医に相談しましょう。

中途覚醒に悩む人が「避けるべき食べ物・飲み物」と「してはいけないこと」とは。睡眠専門家監修

「夜中に起きること」を問題視しすぎるとさらに眠れなくなる

「夜中に起きること」自体よりも、「そこで取る行動」が翌日の眠気と生活の質を大きく左右します。今回のNG行動を避け、再入眠のルーティンを決めておくことで、中途覚醒を気に病み過ぎて眠れなくなるという負のサイクルから脱出するカギになります。

監修者プロフィール

林裕章(はやし・ひろあき)林外科・内科クリニック理事長

国立佐賀医科大学を卒業後、大学病院や急性期病院で救急や外科医としての診療経験を積んだのち2007年に父の経営する有床診療所を継ぐ。現在、外科医の父と放射線科医の妻と、全身を診るクリニックとして有床診療所および老人ホームを運営しており、医療・介護の両面から地域を支えている。また、福岡県保険医協会会長として、国民が安心して医療を受けられるよう、また医療者・国民ともにより良い社会の実現を目指し、情報収集・発信に努めている。日本外科学会外科専門医、日本抗加齢医学会専門医、日本骨粗鬆症学会認定医、日本医師会認定産業医、日本医師会認定スポーツ医

公式サイト https://hayashigekanaika-cl.com/

<Edit:編集部>

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