2022年11月18日

疲れているあなたへ。疲労回復にまつわる8つのQ&A (2/3)

Q.カフェインは睡眠に悪影響だから飲まない方がいい?

A.飲んでもいいけれど、夕方以降は控えるのがベター

「カフェインは4~5時間ほど作用が持続するものなので、良質な睡眠を取りたいのであれば、夕方以降は飲まない方がいいです。タバコもニコチンの覚醒作用があります。タバコを吸わないと眠れないという人もいますが、それは完全にニコチン依存の症状です」(精神科医/睡眠医療認定医・西多昌規さん)

あまり悪影響を感じたことがない、カフェインが効かないタイプだから……という人も、自覚がないだけかもしれません。

「カフェインを飲んでも関係ないと言う人が多いと思いますが、飲んでいる人の睡眠時の脳波を見てみると、明らかに眠りが浅くなっていることがわかります」(西多さん)

コーヒーだけでなく、緑茶やほうじ茶にもカフェインは含まれています。飲むならデカフェかノンカフェインの飲み物がよさそうですね。

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Q.枕やシーツはいいものを使ったほうが熟睡できる?

A.過度なこだわりはNG

「寝るときに敷くマットや布団などは、個人の嗜好が強いんですよね。マットでも低反発性で深く沈み込む素材もあれば、逆に高反発のものもあります。枕も大きさや硬さの好みが大きいですね。高すぎるのは単純に首が曲がって呼吸がしづらくなり、良くないとは言われています。ただ、要は“これが絶対いい”というものはありません。それよりも寝る前の習慣を見直した方がいいでしょう」(精神科医/睡眠医療認定医・西多昌規さん)

 不快でなければプラスアルファの要素として考えるのがよさそうです。

Q.睡眠不足かどうかチェックする方法はある?

A.休日、何時間寝坊したかがひとつの指標

「まず普段の生活で、日中とてつもなく眠くなるようなことがあれば、睡眠時間が短いことを疑った方がいいです。また、お休みの日の寝坊の具合をチェックするのも、ひとつの指標になります。例えば、休日の朝に普段より2〜3時間程度の寝坊で済んでいれば、それほど問題ないと思います。しかし、4時間以上も多く寝ているのは、平日の眠りが不足して、いわゆる“睡眠負債”が溜まっている状態かもしれません」(精神科医/睡眠医療認定医・西多昌規さん)

寝坊が1〜2時間程度であれば“まあまあ”だそう。

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