
「筋トレしてもなかなか筋肉がつかない」トレーナー視点で見た“改善点”とは (1/2)
週に何回も筋トレしているのに、思ったほど筋肉がつかない。筋トレの悩みあるあるです。頑張っていてもなぜか筋肉がつかない人が見直すべきポイントを、現場で多くのトレーニーを見てきたSTUDIO KOMPAS(スタジオコンパス)のトレーナー・山岸慎さんに聞きました。
筋肉がつきにくい原因の多くは「努力が足りない」ことではなく、ちょっと“やり方がズレている”だけかもしれませんよ!
筋肉がつかない原因は“努力不足”? まず見直すべきポイントとは
筋肉量を増やすには、「根性論」だけでは不十分です。
成果を出すためには、適切なトレーニング量と十分な栄養摂取の両立が必要不可欠です。いくら頑張っても、運動量が足りなかったり、摂取すべき栄養素が不足していれば、筋肉は思うように増えていきません。
今のトレーニング内容と食事を一度見直して、足りない要素を補うことが筋肉量アップへの第一歩です。
トレーナーの体験談! 現場でよく見る「惜しい人」
ここでは、現場目線で感じた「筋肉がつきにくい人」がやりがちな惜しいポイントを紹介します。
1. トレーニング編
筋肉量を増やすうえで高重量トレーニングは非常に効果的です。
しかし、重量ばかりを意識しすぎて動作の可動域が狭くなってしまうと、筋肉に十分な刺激が届かず、せっかくのトレーニング効果が半減してしまいます。これは非常にもったいないことです。
筋肥大を狙う場合は、関節や筋肉の構造に沿った“できるだけ広い可動域”で行うことが、効果を最大限に引き出すポイントです。
2. 栄養編
「タンパク質をたくさん摂れば筋肉はつく」と思われがちですが、タンパク質だけでは不十分です。
筋肉合成には、タンパク質だけでなく、脂質や炭水化物も必要不可欠。エネルギー源となる炭水化物が不足すれば、せっかく摂ったタンパク質がエネルギーとして使われてしまい、筋肉の材料として使われにくくなります。
バランスよく栄養を摂取することで、筋肉の合成がスムーズに進み、トレーニングの成果をしっかりと体に反映させることができます。
次:筋肉をつけるにはどんなふうにトレーニングするといい?
筋肉をつけるにはどんなふうにトレーニングするといい?
まずは、しっかりと重い重量を扱うことを重視しましょう。
軽い重量で限界まで回数をこなすよりも、重い重量で反復限界に近づける方が、筋肥大には効果的です。負荷の強さによって筋線維への刺激が大きくなりやすく、成長を実感しやすくなります。
実際に私が筋肉量の増加を目的としたクライアントをサポートする際は、「5回反復できる重量で、5回×5セット」という設定でメニューを組むことが多いです。これは筋力と筋肥大の両方を狙える、組み合わせです。
トレーニングの頻度は週2回、同じ部位を刺激するのが理想的です。回復と刺激のバランスが取れやすく、効率的に筋肉を増やしていくことができます。
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