
「スクワットは痩せる」は本当か?消費カロリーや痩せる回数・やり方をトレーナーが解説 (1/3)
痩せる筋トレといえばスクワット。それ、ホント…?
スクワットは、「下半身の大きな筋肉を一度に動かすため、消費カロリーが大きく、基礎代謝を上げて痩せやすい体づくりに役立つ」と言われています。
ただ「本当に一番痩せるの?」「何回やれば効果が出るの?」「毎日やっていいの?」など、実際にトレーニングすると、いろいろ疑問が出てきます。
「スクワットは痩せる」をテーマに、消費カロリーから痩せるための回数・頻度、正しいやり方や効果を高めるコツまで、理学療法士・パーソナルトレーナーの安藤 瑞樹さん監修のもと、徹底解説します。
筋トレの中で痩せ効果が高いのはスクワット?
スクワットは「痩せるための筋トレ」として代表的ですが、実際に他の種目と比べて効率はどうなのでしょうか。
国立健康・栄養研究所のMETs表をもとに、体重60kgの人が3分間行った場合の消費カロリーを比べてみましょう。
筋トレ種目別の消費カロリー
種目 | 消費カロリー (3分間・体重60kg) |
特徴・効果 |
スクワット | 約16kcal | 下半身の大きな筋肉を一度に刺激。消費カロリーが大きく、基礎代謝アップにも直結 |
ランジ | 約15kcal | スクワットのバリエーション種目。片脚ずつ行うため消費カロリーはスクワットよりやや低いが、バランス力を養える |
腕立て伏せ | 約12kcal | 上半身中心のトレーニング。引き締め効果はあるが、消費量はやや少なめ |
腹筋運動 | 約12kcal | 体幹を刺激してお腹の引き締めに有効。ただし筋肉が小さいため消費カロリーは低い |
消費カロリーを見ると、筋トレの中ではスクワットがもっとも効率的にカロリーを消費できる種目といえます。さらにスクワットは、継続することで基礎代謝を高める効果も期待できるため、筋トレの中でも痩せる目的に直結しやすい種目です。
ランジはバリエーション種目として取り入れると、バランス良く鍛えられてよいでしょう。
有酸素運動と比べた消費カロリー
では、有酸素運動と比べた場合はどうなのでしょうか。
体重60kgの人例(目安)
種目 | 3分間の消費カロリー |
30分間の消費カロリー |
スクワット | 約16kcal | 約160kcal |
ウォーキング(やや速歩) | 約12kcal | 約120kcal |
ジョギング | 約21kcal | 約210kcal |
3分換算ではスクワットが筋トレの中でも効率的で、消費量はジョギングに迫ります。ただし「スクワットを30分続ける」のは非現実的。実際はセットごとに休憩を挟むので、この数値はあくまで理論上の目安です。
スクワットは「短時間で効率よく消費」、有酸素運動は「長時間でまとまった消費」と考えるとわかりやすいでしょう。また、スクワットは短時間で大筋群を刺激して「基礎代謝を上げる」点が強みと言えます。
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