スクワット
フィットネス
2025年10月2日

「スクワットは痩せる」は本当か?消費カロリーや痩せる回数・やり方をトレーナーが解説 (1/3)

痩せる筋トレといえばスクワット。それ、ホント…?

スクワットは、「下半身の大きな筋肉を一度に動かすため、消費カロリーが大きく、基礎代謝を上げて痩せやすい体づくりに役立つ」と言われています。

ただ「本当に一番痩せるの?」「何回やれば効果が出るの?」「毎日やっていいの?」など、実際にトレーニングすると、いろいろ疑問が出てきます。

「スクワットは痩せる」をテーマに、消費カロリーから痩せるための回数・頻度、正しいやり方や効果を高めるコツまで、理学療法士・パーソナルトレーナーの安藤 瑞樹さん監修のもと、徹底解説します。

筋トレの中で痩せ効果が高いのはスクワット?

スクワットは「痩せるための筋トレ」として代表的ですが、実際に他の種目と比べて効率はどうなのでしょうか。

国立健康・栄養研究所のMETs表をもとに、体重60kgの人が3分間行った場合の消費カロリーを比べてみましょう。

筋トレ種目別の消費カロリー

種目 消費カロリー
(3分間・体重60kg)
特徴・効果
スクワット 約16kcal 下半身の大きな筋肉を一度に刺激。消費カロリーが大きく、基礎代謝アップにも直結
ランジ 約15kcal スクワットのバリエーション種目。片脚ずつ行うため消費カロリーはスクワットよりやや低いが、バランス力を養える
腕立て伏せ 約12kcal 上半身中心のトレーニング。引き締め効果はあるが、消費量はやや少なめ
腹筋運動 約12kcal 体幹を刺激してお腹の引き締めに有効。ただし筋肉が小さいため消費カロリーは低い

消費カロリーを見ると、筋トレの中ではスクワットがもっとも効率的にカロリーを消費できる種目といえます。さらにスクワットは、継続することで基礎代謝を高める効果も期待できるため、筋トレの中でも痩せる目的に直結しやすい種目です。

ランジはバリエーション種目として取り入れると、バランス良く鍛えられてよいでしょう。

有酸素運動と比べた消費カロリー

では、有酸素運動と比べた場合はどうなのでしょうか。

体重60kgの人例(目安)

種目 3分間の消費カロリー
30分間の消費カロリー
スクワット 約16kcal 約160kcal
ウォーキング(やや速歩) 約12kcal 約120kcal
ジョギング 約21kcal 約210kcal

3分換算ではスクワットが筋トレの中でも効率的で、消費量はジョギングに迫ります。ただし「スクワットを30分続ける」のは非現実的。実際はセットごとに休憩を挟むので、この数値はあくまで理論上の目安です。

スクワットは「短時間で効率よく消費」有酸素運動は「長時間でまとまった消費」と考えるとわかりやすいでしょう。また、スクワットは短時間で大筋群を刺激して「基礎代謝を上げる」点が強みと言えます。

次:スクワットは1日何回やれば痩せる?

腹筋よりスクワットをやれ!と言われる理由|消費カロリー・効果の違いとやり方を解説

1 2 3