インタビュー
2018年9月26日

美ボディトレーニングを始めて3か月。29歳になって初めて、自分のポテンシャルに気がつきました。元アイドリング!!! 酒井瞳(前編) (1/3)

 真夏のアイドルの祭典「TOKYO IDOL FESTIVAL」のアームレスリング大会において、圧倒的パワーでトップ戦線に立つ、元アイドリング!!! 14号の酒井瞳さん。“鍛えなくても強い”彼女が、数か月前からボクササイズなどの美ボディトレーニングに没頭しているということで、さっそくインタビューを実施しました。

 本格的なトレーニングを始めて、今後はどこに向かうのか? 初めて敗北を喫したアームレスリングには今後も参戦するのか? 身体的にも精神的にも大きな変化があったと語る「新生・酒井瞳」の姿に迫ります。

腕立て伏せが1回もできない自分に衝撃を受けました(笑)

――これまで、持って生まれた力だけでアームレスリングを勝ち抜いてきた酒井さんですが、このタイミングでボクササイズに目覚めた理由を教えてください。

もともと自分のいかつい体型や、まわりから力が強いと言われることにコンプレックスがあったんです。アイドリング!!!(※1)時代はちょっと露出のある衣装を着ると、私だけ体型が目立っててそれがイヤで。

でも、最近は女性が筋トレをして肉体美をインスタや動画で公開するのがブームになってますよね。海外の人の「磨き上げた自分の身体に対する自信」を見て、私もなにか身体を動かしてみようと。アイドリング!!!を卒業してからは日常生活で汗を流すことも少なくなったので、試しに腕立て伏せをしたら1回もできなくて。自分の腕で体重を支えられない事実に衝撃を受けました(笑)。

(※1)2006年に始まったフジテレビの同名番組から誕生したアイドルグループ。酒井さんをはじめとする出身メンバーは、現在もバラエティ番組などで活躍中。

――酒井さんが1回も腕立て伏せができなかったとは意外でした。

そこから、実家で昔やっていたビリーズブートキャンプ(※2)を引っ張り出して黙々とやるようになって。私は基本ケチなので「ジムに行くなら自分で鍛える」というスタンスでしたが、先輩から「お金をまわさなきゃ、自分には返ってこないよ」と言われて、あー確かにそうだなと。

そのとき、私のまわりには失恋を機にダイエットを始めた子や、トレーニングをしている知り合いがいて、この機会にやってみようかなと思いボクササイズに行ったんです。そしたらハマってしまって。トレーニングというよりも、ストレス発散ですね。

(※2)ビリー・ブランクスが考案した短期集中型エクササイズ。米軍における新人向け基礎訓練「ブートキャンプ」が ベースとなっている。

――特にアームレスリングのために鍛えている、というわけではないんですね。

そうなんです。私は暗闇ボクササイズに通ってますが、他人の目も気にならないし、音楽も爆音で周囲のことを気にせず取り組めるのがうれしいですね。パンチの基本を軽く教えてもらって、あとは見よう見まねでインストラクターの動きにがむしゃらについていくだけです。

――得意なコンビネーションはありますか?

パンチだけではなく、キックを入れたコンビネーションが好きです。今、アップアップガールズ(仮)の森咲樹ちゃんが通っている六本木のジムでパーソナルトレーニングを受けているんですが、そこで足立光(※3)先生にいろいろ教えてもらっています。

それがめちゃくちゃ楽しいんです。先生も教え上手で、「最初からこの動きができるのはスゴいよ!」と誉めてくれて。ジャブからストレート、フックからキックにつなげたり、いろいろなコンビネーションを練習中です。

(※3)ダイエット指導、肉体改造のスペシャリストとして多くのアスリートやモデルを指導してきたフィジカルトレーナー。

▲キックとパンチのコンビネーションもお手のもの

――酒井さんのポテンシャルの高さをトレーナーも感じているわけですね。

これも先生に言われたんですけど、「生まれ持った才能があるので、基本的になんでもできるね」と(笑)。自分が気づいていなかっただけで、私ってけっこう才能があったのかなと思うようになって。小学校のころからバレーとか陸上とか、いろんなスポーツクラブから勧誘はされてたんです。ただ、うちはケチだからお金がかかるならけっこうですと(笑)。

今はトレーニングすることの楽しさに目覚めてきたので、もっと練習してできることが増えたらいいなと思います。

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