フィットネス
2020年6月12日

美脚に必須の正しい立ち方、きれいな歩き方│特集:美脚を手に入れるウォーキングエクササイズ #2

 女性なら誰しもが持っている「美しい脚になりたい!」という願い。生活の中のちょっとした意識や心がけで、その願いを叶えることができるんです。

 歩く姿勢や歩き方は、美脚にとても大きな影響を与えます。気づかないうちに身についてしまった悪い癖を修正し、正しいウォーキング方法をマスターすることで、体のバランスと合った「自分らしい美脚」を手に入れましょう。

 #1では、知らず知らずのうちに身についてしまった身体のゆがみをセルフチェックする方法をご紹介しました。今回は、いよいよ美脚に近づく正しい立ち方、歩き方をご紹介していきます。

美脚には「正しい立ち方」が肝心!

 自分の立ち姿を意識したことがありますか? 全身のバランスを保つために重要なのが、立っているときの姿勢。普段から正しい立ち方を意識しているだけで、歪んでいる部分が矯正され、筋肉の付き方が整い、美脚効果が生まれるのです。

 では、正しい立ち方ができているか、壁を使って自分でチェックしてみましょう。両足をそろえ壁を背にして両手を上げ、真っ直ぐ立ちます。後頭部・肩・おしり・かかとの4点を壁につけ、両手をゆっくり左右に開き、両腕を下ろします。

 そのままの状態で、壁と腰の部分の隙間に手を入れてみましょう。手のひらの厚みぴったりぐらいの隙間がベスト。手のひらの厚みよりも大きくあいている場合は反り腰になっている状態で、腰にかなり負担がかかっています。

 隙間が大きくあいている場合は、腹筋を使って腰を壁に寄せ、骨盤を立たせる意識をします。隙間が手のひらの厚み程度になり、姿勢が整ったら、壁から一歩離れて立ってみましょう。この姿勢が、理想の美しい立ち方です。普段からこの姿勢が維持できるよう心がけましょう。


美しいウォーキングで見違えるような美脚に!

 正しい歩き方は、前述の「正しい立ち方」が基本になります。では、実際に歩いてみましょう。

 前に出した足は膝の裏を伸ばすようにしてかかとから着地します。出した足に体重をかけたら、反対の足の膝裏をしっかりと伸ばし、かかとを上げます。着地した足をつま先で蹴り出すと同時に、反対の足を前に出し、かかとで着地します。この歩き方を左右繰り返して進んでいきます。

 歩幅は自分の肩幅より少し大きくとります。一直線上ではなく、線をはさんで歩くイメージで足を運びます。顎を引き、目線は10メートル先辺りを見るようにしましょう。胸を張り、堂々と歩くイメージで行なってください。

 最初は正しい姿勢を意識することで普段使わない筋肉を使うため、少しキツイと感じるかもしれませんが、身体が慣れてくると、正しい姿勢でいることが一番ラクと思えるようになるはずです。無理せず自分のペースで、徐々に身体に定着させていきましょう。

 次回はO脚・X脚の矯正と足首・ふくらはぎを引き締めるウォーキングエクササイズを紹介します。

[監修者プロフィール]
斉藤美恵子(さいとう・みえこ)
ボディスポット ぺルヴィシャス代表。レッグコンシャリスト、身体均整師、ウォーキングスタイリスト。30年間にわたり、2万人以上の女性の骨格や脚の悩みを解決。その実績から、テレビや雑誌の美脚・ダイエット企画、企業セミナー、商品開発なども手掛ける。著書多数
【公式HP】http://pelvicious.jp/

<Text:小池乙史(オフィス・サウス)+アート・サプライ/Photo:下林彩子、Getty Images>