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2021年10月12日

ボウリング、どうやって日本で広まった?|世界が動いたスポーツ記念日 (1/2)

 世界規模で話題になったスポーツトピックを厳選してお届けする「世界が動いたスポーツ記念日」。今回は、若者からお年寄りまで気軽に楽しめる庶民的なスポーツ「ボウリング」の歴史について紹介していきます。

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日本初のボウリング場は江戸時代の長崎にできた!?

 誰もが気軽に楽しめるスポーツとして、世界中で広く親しまれるボウリング。紀元前5000年頃の古代エジプトではすでにボウリングの原型があったとされていますが、現代のルールに近い形で広まったのは、16世紀のヨーロッパからといわれています。

 日本に初めてボウリングが移入されたのは、なんと江戸時代。1861年6月22日に、当時外国人居留地だった長崎の出島で、初のボウリング場「インターナショナル・ボウリング・サロン」が開設されました。しかし日本人がこぞってボウリングを楽しんだという記録はなく、どちらかというと現地に住む外国人向けの施設として認知されていた程度だったようです。

 そして、戦後となる1952年には、東京・青山に日本初となるボウリング専用施設が開設。多くの若者から親しまれるようになると、急速に全国へ伝わりました。その結果、日本よりも先にボウリング設備が普及していたカナダ、イギリス、スウェーデンの先輩国を抜き、あっという間にボウリング設備普及率が世界第2位になったのです。

1970年代にボウリングブームが起きる

 全国的にボウリング専用施設が建ち始めると、1955年には「日本ボウリング連盟」が設立され、ボウリングの活性化やプロ化が進みます。そして1970年代になると、東京を中心とした一大ボウリングブームが起きたのです。その立役者となったのは、須田開代子選手や中山律子選手といった、当時のスタープロたち。街中にはボウリング場が乱立し、子どもからお年寄りまで広い層から爆発的な人気を博したのです。

 ブームの影響もあって、日本はすっかりボウリング大国となり、1986年にソウルで開催されたアジア競技大会では、全12種目のボウリング競技で6個ものメダルを獲得するなど、世界を相手に好成績をおさめるまでになりました。

ボウリングは美容と健康に最適なスポーツ!?

 しかしボウリングブームは長続きせず、1972年時点で全国に4000近くあったボウリング場も年々人気が下降し、2000年には1000程度まで減少してしまいました。

 このままボウリングというスポーツは日本からなくなってしまうかと思われたが、近年になってボウリングの知られざる一面がクローズアップ。ベストな心拍数を保てる有酸素運動であることや、新陳代謝を活発にして血行を促進するので、高血圧などの予防に役立つといった美容・健康面で高い効果が得られるスポーツとして、再び認知され始めています。

 さほど運動量の多いスポーツではないので、美容を気にする女性や、健康維持を考えて適度な運動をしたいと考える高齢者にはピッタリのスポーツと言えるでしょう。

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