ギア&アクセサリー
2022年5月30日

足の専門家が語る、ランニングシューズのフィット感を極上にするポイント

 コロナ禍で注目を集める、ジョギング・ランニング。手軽な運動に思われがちですが、しっかり備えないと膝や股関節の故障といった怪我の危険性も。前回の記事「【ジョギング・ランニング】プロが教える“走り方のコツ3カ条”」で基本の走り方を学んだということで、次はシューズ選びです。

 前回に続き、オーダーインソール(中敷き)と靴の専門店「足道楽」を運営するビーズラボ株式会社取締役社長・三河尚(みかわ・ひさし)さんから、ランニングシューズの選び方などを聞いていきましょう。

意外と知らない、正しいランニングシューズの履き方

 三河さんは、全身の骨格や解剖学、フットケアに関する専門知識や資格を持つ、いわば“足の専門家”。そんな三河さんによれば、まず気をつけるべきはシューズの履き方。

 靴を正しく履くと、足にかかる負担の軽減や怪我の予防にもつながるといいます。正しいシューズの履き方ですが、以下2点がポイント。

1.つま先を浮かせた状態で、かかとをヒールカウンター(靴のかかと部分)にしっかり納める
2.両サイドの隙間をなくすように靴ひもを締める

 しっかり足首を固定することで、左右にぶれず、足の運びが安定するそう。三河さんは「一日の最初に履くときは、より注意して、きっちりとひもを調節しましょう」とアドバイスしています。

プロが語るランニングシューズの選び方

 怪我防止として、ランナーの足を支える「ランニングシューズ」の存在も忘れてはなりません。三河さんによれば、ランニングシューズを選ぶポイントはいくつかあるとのこと。

ソール(靴底)の幅と厚み、硬さをチェック

 まずは、靴底とかかと部分にある程度の硬さがあり、ソール(靴底)の幅が広く、靴がしなりすぎない厚底のものを選ぶこと。

 そして、自分の足の癖を把握し、「ソールと足の屈曲点」「中敷きと足のフィット感」をチェックすると完璧だといいます。

足首は内側と外側、どちらに倒れる癖があるかチェック

 三河さんは、「“足の癖”で一般的なのが、足首が内側に倒れている『オーバープロネーション』と、外側に倒れている『サピーネーション』です。内側に倒れている人は、ソールの中間層(ミッドソール)が固い素材でつくられている靴を、外側に倒れている人は地面側(アウトソール)が柔らかすぎない素材でつくられている靴を選ぶのがオススメです」としています。

足指の付け根が曲がる部分もチェック

 また、「ソールの屈曲点(足指の付け根が曲がる部分)もチェックしてください。自分の足の屈曲点とソールの屈曲点が合っているかを確認しておくと、正しい靴選びができ、パフォーマンスアップや足・膝の痛みの軽減につながります」とのこと。

中敷きを抜いて足をあててみる

「さらにもう一つ、中敷きが取り外せる靴であれば、中敷きを抜いて、その抜いた中敷きに足をあててみてください。つま先部分が指1本分余り、横幅やかかと部分がフィットするようなものを選ぶのがポイントです。そうすると、きつくなく程よい大きさで履き心地が良く、足首がぶれずに固定されるので“安定した走り”ができます」とアドバイスしています。

三河さんオススメのランニングシューズブランド3選

 ラングニングシューズブランドがたくさんありすぎて、どのブランドが良いのかわからないという人に、三河さんおすすめのブランドも紹介します。

 まずは、「ニュートン(NEWTON)」。同社は、ランニングフォームを「効率の良い走り方」へと改善し、靭帯や筋膜の炎症など、足のケガ予防やスピードアップを補助するランニングシューズを展開しているそう。かかととつま先の高低差が無いため、つま先を使った自然なフォームで走ることができるので、速さを出したい人などにオススメだといいます。

 次に、「ブルックス(BROOKS)」。幅広い層に、最高の走りを追及し続けたランニングシューズを展開している点が特徴で、足に痛みを抱えている人や距離を伸ばしたい人にイチオシとのこと。

 そして、スポーツ用品大手の「ヨネックス(YONEX)」。同社は、走りのためのテクノロジーを結集し、ランナーが安全に走ることを可能としたランニングシューズコレクションを展開しているそう。靴自体が軽くて柔らかい上、剛性(力に対する変形の小ささ)があるため、高齢者のランナーでも履きやすいのが特徴だとしています。

こちらもおすすめ:おしゃれスニーカーで走っていい?ランニング初心者が知りたい、専用シューズの必要性

[プロフィール]
三河尚(みかわ・ひさし)
足に精通した“インソール博士”で「足道楽」取締役社長。所属店舗は「足道楽」町田本店。全身の骨格や解剖学、フットケアに関する専門知識を持ち、ウォーキングシューズアドバイザーをはじめ骨格マイスターなど自社資格も含めると保有する数は9個。

保有資格一覧
―Superfeet TECH MASTER(テックマスター)
―骨格マイスター
―MIZUNO フットウエアーアドバイザー
―MIZUNO ファンウォークアドバイザー
―MIZUNO シューズアドバイザーゴールドライセンス
―ウォーキングシューズアドバイザー
―日本ノルディックウォーキング協会公認指導者
―ランニングコミュニュケーターアドバイザー(JPRFA公認)
―アスレティックコンディショニングコーチズ

三河尚さんの他記事はこちら

シューズにシュッとするだけ、すっきりニオイケア商品

 さまざまなシーンで活用するシューズ類。ニオイが気になる方も多いはず。運動後にはシューズのお手入れをしましょう。ニオイ菌を除菌・消臭できるアイテムがおすすめです。

【1】《天然由来成分100%、タルクフリー》の独自処方パウダー

100%天然由来成分のパウダーがニオイ菌を除菌・消臭。
こだわりのタルクフリー処方で、子供(1歳以上)から大人まで家族全員の靴に使用可能です。

【2】使いやすい独自開発消臭スプレー

細かな粒子の独自処方消臭粉(パウダー)をスプレーで噴射。
靴にしっかりと行き渡り、除菌・消臭効果を高めます。
また、ガス抜き不要でゴミ捨ても簡単?

【3】全ての履き物に使用可能

靴の中に消臭粉(パウダー)を噴射するだけなので、スニーカー、革靴、お子様の上履き、冬はブーツ等、一年中どんな履物でもご使用いただけます。

【4】約130日分(約4ヶ月)使用可能でコスパが高い

帰宅後1日6~8プッシュ使用の場合、 約130日分使用可能で経済的。小さく見えて長持ちなシューパウダーです。

▼商品詳細はこちら▼

fafra シューパウダー

<Text:辻村>