
短期間で体脂肪を減らす「HIIT(ヒット)」トレーニングとは (2/3)
- トレーニング
- 2021年1月13日
タバタ式トレーニングにまつわるウソ・ホント
タバタはあまりにも有名になってしまったので、誤解も多く生じています。ここで、そうした誤解についてもひも解いておきましょう。
タバタはダイエットに効果的?
確かに脂肪燃焼効率は高いのですが、運動そのものの時間は短いので、消費されるカロリーはそれほど大きいわけではありません。ただし、タバタで心肺持久力を高めることによってジョギングなどの有酸素運動をより長く行えるようになり、結果ダイエットにつながることはあるかもしれません。
どんな運動でもいい?
タバタでは運動の種類は指定されませんが、20秒間動き続けられなくては意味がありません。したがって、動作ごとに休みを入れたり、予備動作が必要である筋トレ種目は向いていないでしょう。例えばバーピーなどでも、20秒間連続で行えないのであればタバタには不向きになります。
タバタでマッチョになる?
タバタはきつく、激しい筋肉痛に見舞われることもしばしば。そのためか、なんとなく筋トレ効果も高いように思われがちです。しかし、タバタのターゲットはあくまで心肺能力となります。筋力強化という点では、他の一般的な筋トレと比べて大きな効果はありません。
タバタだけでマラソントレーニングになる?
マラソンに必要なのは心肺能力と強い脚であり、タバタで鍛えられるのはおもに心肺能力です。いくら心肺持久力が上がっても、42キロを走りきる強い脚力がなければマラソンは走れません。
タバタは本当に4分間で終わる?
タバタにかかる時間自体は確かに4分間ですが、1セット目から全力を出さなければ意味がありません。そのため、事前のウォームアップを念入りに行う必要があります。また、体への負担も非常に大きいため、事後のクールダウンとストレッチは必須です。したがってトータルでも最低30分、できれば1時間程度は時間をかけた方が望ましいでしょう。
参照記事:4分間のHIIT「タバタ式トレーニング」とは。効果とやり方、実践メニュー、よくあるギモンを解説
サーキットトレーニングとは
筋トレと有酸素運動を休憩なしに続けることで、短時間でも脂肪燃焼効果が期待できる「サーキットトレーニング」。組み合わせる種目によって、持久力や筋力、瞬発力、フィジカルも同時に鍛えられるトレーニングです。スポーツにおける競技力アップはもちろん、減量や体脂肪を減らすなどダイエットを目指す方にもオススメの運動です。
ここでは、そんなサーキットトレーニングの効果とやり方、HICT(高強度サーキットトレーニング)について解説します。
サーキットトレーニングは、筋トレなど高強度のワークアウトを行いつつ、有酸素運動もメニューに取り入れたトレーニング方法です。短い時間でもしっかり追い込めるほか、ワークアウトの組み合わせによってさまざまな部位を鍛えることが可能です。
サーキットトレーニングのメニュー例
1. 腿上げ
2. バーピージャンプ
3. マウンテンクライマー
4. プランク
5. ランジ
6. ツイストジャンプ
動画解説:“筋トレ+有酸素運動”で持久力を鍛える。自宅でできるランナー向けサーキットトレーニングメニュー より
基本的に有酸素運動がアクティブレスト(身体を動かしながら休息する)という位置づけのため、運動は休息を挟まず連続して行われます。ここで完全休息を挟んでしまうと、サーキットトレーニングとしての効果は薄れてしまいます。