
HIIT(ヒット)トレーニングとは。ダイエット効果を高めるやり方、メニュー例 (3/3)
HIITのデメリットとは
HIITには多くのメリットがありますが、非常に負荷の高いトレーニングのため、不適切なやり方や頻度によっては危険性もあります。
- とにかくキツイ(自分を限界まで追い込むハードさ)
- 高負荷のため、ケガのリスクが高い
- 運動の習慣がない人にはおすすめできない(そもそもできない)
全力で行うがゆえに、全身に大きな負荷がかかることが挙げられます。
体調に不安がある場合、あるいは痛めている箇所がある場合、ダイエットどころか怪我や故障の可能性が高くなるため、避けた方がよいでしょう。
ベストコンディションで行う際も、ケガを防ぐために事前のウォーミングアップ(準備運動)は必須です。
HIITは筋肉が落ちるってホント?
HIITを行うと、筋肉が落ちるという説も囁かれています。これは、有酸素運動を行うと筋肉が分解されるという話から来ているものと思われます。
たしかに、エネルギー不足の状態で有酸素運動を行うと、筋肉を分解してエネルギーを確保するため、結果として筋肉量の減少が起こりやすくなります。
これを防ぐには、運動時にプロテインなどを摂取してエネルギーの枯渇を防ぐとよいでしょう。
HIITをやりすぎるとどうなる?
先述した通り、筋肉や関節の怪我の原因になります。また、「オーバートレーニング」という症状にも注意が必要です。
オーバートレーニングとは、トレーニングと休息のバランスが崩れて回復できなくなった慢性疲労状態を指します。
トレーニング効果が低下するだけでなく、日常生活でも体が重く感じる、息切れや食欲低下、手足のしびれ、体重の減少などを引き起こします。
また、不眠や不安、集中力低下などの精神的な症状が現れることも。
真面目でストイックなトレーニーやアスリートが陥りやすい症状ですが、適切な休養時間を挟むようにしましょう。
HIIT後に意識したい食事のポイント
運動後はタンパク質と糖質を補給しよう
トレーニングと同じくらい、トレーニング後の栄養補給も大切です。
HIITも他トレーニングと同様に、運動後はタンパク質と糖質を補給するようにし、その後はビタミンミネラルを含めた栄養バランスのよい食事を摂ることが大切です。
食事例
糖質(お米、バナナ、オートミールなど)+たんぱく質(肉や魚、たまご、大豆・大豆食品など)
空腹のまま筋トレすると筋肉の分解が進む!
日本体育大学体育研究所助教授の鴻﨑香里奈さんによると、「空腹時の筋トレは、食事を摂っていた場合よりも筋のタンパク質の分解が進むため、筋肥大には空腹を避けた筋トレが有効と考えられます」と回答しています。
プロテインや小さいおにぎり、バナナ、ゼリータイプの糖質など、満腹にならない程度の軽い食事を摂った後に行うとよいでしょう。
基本的には、筋トレは食後2~3時間ほど経過したタイミングに行うのがよいとのことです。
<Edit & Photo:編集部>