体の歪みを治すメリットと、体のバランスを整える3つのポイント (2/3)
四肢連動とは。四肢連動がうまくいかないと……
「四肢」とは左右の手足(右手・左手・右足・左足)を意味します。そして「四肢連動」とは、これら4つが連動して動くことを示します。
本来はここに四肢の間に位置する“体幹部”も加わるのですが、今回は分かりやすく四肢のみの連動について解説します。
自分の動きを確認しよう
立位の状態で、短距離の腕振りのように右腕を引いてみてください。すると、意識せずとも右側の腰、そして足が動くはず。
これは、逆側でも同じです。つまり四肢は筋肉によって繋がっており、動作において連動していることが分かるでしょう。
しかし残念ながら、これがうまく行えないケースがあります。歩いているときに左右同じ側の手足が出てしまったり、走っていて腕振りと足の動きがバラバラだったり。もちろん、ウォーキングやランニングだけに限った話ではありません。
どのような競技にしろ、トップ選手の動きは非常にキレイなもの。「無駄がない」「力強い」「動きがスムーズ」など表現はさまざまですが、いずれもこの四肢連動がしっかり行えています。つまり、高いパフォーマンスを発揮するうえで、四肢連動はとても重要なポイントと言えるでしょう。
普段から何か動作する際、身体がどのように動いているか意識してみてください。
私はよくトレーニング前にドリル(=基礎運動)を行い、動作チェックと身体への“覚え込み”を行うようにしています。ビデオ録画などで、自分の動きを客観的にチェックしてみるのもオススメです。
子どもの頃からの取り組みが重要
身体バランスと四肢連動は、成長およびその過程で取り組むさまざまな動作から影響を受けます。そのため、できるだけ子どもの頃から意識し、正しく動ける体づくりに取り組むとよいでしょう。そうすれば、スポーツ時に起きる怪我のリスクが軽減でき、より高い競技力向上も目指せるはずです。
もちろん歩き方や姿勢など、運動に関わらずメリットをもたらします。