1回でもできたらすごい!下半身・体幹・バランス力を鍛える「片足スクワット」の効果 (1/2)
元自衛隊員でパーソナルトレーナーの深澤 智也さんは、「片足スクワットは自重トレーニングの中でもかなり難易度が高い」と話します。
1回でもできたらすごそう…ですが、片足スクワットを行うとどんな効果があるのでしょうか?
片足スクワット、どんな効果がある?
「片足スクワットは、下半身の筋力・体幹の安定性・バランス感覚を同時に鍛えられる『全身連動型のトレーニング』です。
片脚で体重を支えることで高い負荷がかかり、筋力強化はもちろん、瞬発力や出力コントロールの向上にも効果的です。動きの精度を高めたいアスリートや、筋トレ上級者にもおすすめの種目です」
片足スクワットとは?効果的に全身を鍛える『究極の自重トレ』

片脚で体重を支えながらしゃがみ込むトレーニング「片足スクワット」は、その見た目から「ピストルスクワット」とも呼ばれています。
通常のスクワットに比べてバランスの維持が難しく、体幹や股関節まわりの安定性と柔軟性が求められるのが特徴です。片脚に体重のほとんどがかかるため、自重でも非常に高い負荷を得られます。
両脚で行うスクワットでは、無意識のうちに強いほうの脚へ力が偏りがちですが、片足スクワットなら左右の筋力差を補正できます。これにより、パフォーマンスの安定やケガの予防にもつながります。

また、動作の中で重心が前後左右に揺れやすく、姿勢を保つために腹横筋・脊柱起立筋・腸腰筋など体幹の深層筋群も常に働き続けます。
片足スクワットは複数の関節が同時に動き、複数の筋群が協調して働く「コンパウンド種目」として、アスリートのトレーニングにも広く取り入れられています。
片足スクワットの効果|全身を目覚めさせる高負荷トレーニング
脚の筋肉を鍛えるだけでなく、体幹や神経系まで同時に刺激できるトレーニング「片足スクワット」。全身の連動を引き出すことで、筋力・安定性・反応力を総合的に高めることができます。
筋力アップ|自重でも驚くほどの負荷

片脚に体重をかけることで、大腿四頭筋・大臀筋・ハムストリングスが強く働きます。両脚で行うスクワットよりも高い負荷を得られるため、自重でも筋肥大を狙うことが可能です。脚全体の引き締めやパワーアップに効果的です。
バランス力の向上|体幹が自然と働く

不安定な片脚姿勢を保つことで、体幹の深層筋が常に働き続けます。骨盤を安定させるために、体幹の土台部分ともいえる「お尻の横(中殿筋)」も強く働くため、バランス力が高まります。
また、腹横筋や脊柱起立筋が姿勢を支えるため、重心のコントロール力が磨かれます。バランス感覚が高まり、動作全体が安定します。
体幹強化|軸の安定が動きを変える
片足スクワットでは、脚と体幹が連動して動くため、重心の安定性が向上します。体幹が強化されることでフォームが崩れにくくなり、より効率的に力を発揮できるようになります。結果として、姿勢が整い、動きの精度も高まります。
柔軟性と可動域の向上|しなやかな動きをつくる
片足スクワットは、股関節・膝関節・足首を大きく動かすため、関節の可動域が自然と広がります。特に足首の背屈が深くなり、しゃがみ込み動作がスムーズになります。続けることで下半身全体の柔軟性が高まり、姿勢の安定にもつながります。
神経系の活性化|動きのキレと反応力を高める
片脚でバランスを取りながら動作することで、神経と筋肉の連携が活性化します。反応速度や動作の再現性が高まり、キレのある動きができるようになります。スポーツパフォーマンスの向上にも直結します。
ボディメイク効果|脚とお尻を引き締める
大きな筋肉を動かすため、エネルギー消費量が増え、基礎代謝の向上が期待できます。特に太ももやお尻のラインが引き締まり、下半身全体のシルエットが美しく整います。筋力アップと見た目の変化、どちらも得られるのが片足スクワットの魅力です。
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食べても太りにくい理由は?美尻トレーナーが体現するメリハリボディメイク術







