フィットネス
2023年11月27日

懸垂(チンニング)の効果と正しいやり方、できない人の練習方法【総まとめ】 (2/4)

「プルアップ(順手)」と「チンアップ(逆手)」の違い

手のひらが前方向を向くプルアップ(順手)。手のひらが顔側を向くのがチンアップ(逆手)です。

プルアップ(順手)

チンアップ(逆手)

2つの最大の違いは、より多く使われる筋肉の箇所にあります。プルアップ(順手)では広背筋が、チンアップ(逆手)では上腕二頭筋がより多く使われます。

どちらも上半身全体のさまざまな筋肉を使うことは共通していますし、どちらが優れているというわけでもありません。

どちらかと言えば、チンアップ(逆手)の方が、プルアップ(順手)より容易に感じる人が多いでしょう。肘を曲げた状態で鉄棒を逆手に握り、その位置から体を持ち上げるのは筋力がそれほどない人にも難しいことではありません。

「広く握る(ワイド・グリップ)」と「狭く握る(ナロー・グリップ)」の違い

通常は、両手を肩幅と同じか、少し広げた位置で握ります。この位置を変えることによっても、筋肉への刺激を微妙に変えることが可能です。

ワイド・グリップ

ナロー・グリップ

  • 肩幅の2倍ぐらいの広さで握る(ワイド・グリップ)=広背筋をより多く使う
  • 両手を揃えるように握る(ナロー・グリップ)+プルアップ(順手)=上腕三頭筋をより多く使う
  • 両手を揃えるように握る(ナロー・グリップ)+チンアップ(逆手)=上腕二頭筋をより多く使う

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