フィットネス
2024年10月24日
筋トレ「デッドリフト」の効果とやり方|重量設定、鍛えられる部位、グリップの握り方、初心者向けフォーム (3/4)
デッドリフトの重量設定。初心者は何キロ?
重量と回数は、個人の筋力や目的によって異なります。筋肥大を狙う場合は、以下のように調整していきましょう。
- 重量:8~10回で限界がくる重さ
- 回数:8~10回×3セット
※セット間の休憩は1~3分程度
重量設定の際に重要なのが「RM(反復可能最大重量)」です。
RMとは“反復できる限界の回数”を表しています。たとえば5RM=5回行うのがギリギリ、10RM=10回行うのがギリギリという意味です。
目的別で見たRMの目安
以下が、目的別で見たRMの目安です。
目的別RM(反復できる限界の回数)
- 筋力向上目的の場合=3~7RM(3~7回上げ下げするのがやっとの重量に設定する)
- 筋肥大が目的の場合=8~12RM(8~12回上げ下げするのがやっとの重量に設定する)
- 筋持久力向上目的の場合=13~20RM(13~20回上げ下げするのがやっとの重量に設定する)
もちろん、重要なのは扱う重量ではなく正しいフォームと動作です。高重量になると、今までできていたフォームを維持するのが難しくなります。
まずは10RMを目安に設定し、正しいフォームができているか確認しながら、重量を増やしてください。
デッドリフト初心者におすすめのやり方
握力が持たない人はオルタネイトグリップ方式で持つ
高重量を扱う場合、握力がなくなって動作ができなくなる人がいます。そんな時は、”オルタネイトグリップ“という握り方でバーベルを保持するようにしてみましょう。
オルタネイトグリップとは、右手は順手(バーベルを上から持つ)、左手は逆手(バーベルを下から持つ)という握り方です。もちろん逆でも構いません。
オルタネイトグリップで行うことで、バーベルが手から滑り落ちる危険性を減らすことができ、握力の低下を抑えられます。
足幅を広げて行ってもよい
お尻や太ももの裏側にある筋肉が硬いと、動作がしづらくなります。その場合は、足幅を通用より広げて行うとやりやすくなります。
両足を肩幅より広く空け、両腕を膝の内側に下ろしてバーベルの中央を握ります。
通常のデッドリフトより上半身を前傾させる角度が浅くなり、ほぼ直立したような姿勢になるため、腰や背中へかかる負荷がやや小さくなります。腰や背中に故障歴がある人や、体が硬い人にもおすすめです。
通常のデッドリフトと比べて、鍛えられる筋肉はほぼ同じですが、足を広げたほうは転筋(太ももの内側)により刺激が入りやすくなります。