
「仕事行きたくない」を乗り切る方法。朝泣くほど辛いレベルなら休むべき? (3/3)
仕事に行きたくないのは、うつ病の前兆なのか
必ずしも「仕事に行きたくない=うつ病の前兆」というわけではありませんが、不安感や恐怖心を我慢し続けるとうつ病になることがあるので、前兆の1つと捉えて良いかもしれません。
- 仕事のストレスなどで眠れない
- 起きるのが辛いほど体が重い
- 何事にもやる気が起きず辛い
- 不安で落ち込みが激しい
- マイナス感情にひっぱられてしまう
- 胃腸や頭痛など、色々なところに身体の不調がある
- モヤモヤしてスッキリしない
こういった状態が、2週間以上続いている方は鬱だと診断される場合が多いです。もし、このような症状が続く場合は、早めにメンタルクリニックなどで診てもらいましょう。
「仕事行きたくない」という気持ちはみんな一緒?
カウンセラーをしている中で、「仕事に行きたくない」と相談される人は多いです。そのため、仕事に行きたくないという気持ちはみんな一緒だと言えます。
ベテランの50代でも、仕事行きたくないと思う?
50代の方でも、もちろん仕事に行きたくないと思うことがあるでしょう。「仕事に行きたくない」という思いに、年齢は関係ありません。
50代の方は、役職が付いている方も多いですよね。そのため、会社と部下の板挟みになっていて辛い・業務量や責任が多くて辛いなどと感じる人は少なくありません。
長く仕事を続けてきたからこそ、働く理由が分からなくなってしまう方もおられます。
ご自身の「行きたくない理由」に向き合い、対処してあげてください。
100人が回答! 仕事行きたくないと思う理由
20~60代の男女100人に、「仕事に行きたくないと思うのはなぜですか?」と聞いてみました。回答の一部を抜粋してご紹介します。
人間関係
- 会いたくない人がいるから(40代 女性)
- 人間関係が憂鬱だから(50代 男性)
- 対人関係でストレスが強くかかるから(20代 女性)
疲労の蓄積
- 残業が続いて疲れが溜まっている時は、朝起きるのが辛くて出社したくなくなる(40代 男性)
- 疲労が溜まってなかなか抜けない日は、一段と行きたくなくなる(40代 男性)
仕事内容へのストレス
- プレゼン当日は、緊張で行きたくなくなります。また、仕事のミスで残処理が多く残っていて不安で行きたくなくなる時もある(40代 男性)
- 面倒な業務を片付けないといけない時(50代 女性)
- 仕事のやりがいがない(40代 男性)
家にいたい
- 布団から出たくない(40代 女性)
- 家でぬくぬくしていたいから(50代 女性)
「仕事行きたくない」と思った時点で対処するのが吉
仕事の相談で多いのは「仕事を辞めたい」ということです。このご相談をしてくださる段階というのは、「辞めたくなるほど強く追い詰められている状態」であると思います。
ですから、「仕事に行きたくない」と感じた段階で対処をすると、余裕を持って自分とも仕事とも向き合えるはずです。なので、気持ちにフタをせず、ぜひ今の気持ちと向き合ってくださいね。
仕事に行きたくなくて、助けてほしいときは
「助けて欲しい」と感じている時は、人の助けを必要としている証拠。ですが、そもそも相談できる人がおらず、孤独を感じる方もいらっしゃるでしょう。
そんな時には、本や映画などから、自分の悩みを超えてきた人たちの知恵を借りることをおすすめします。本や映画には、辛いときに元気になるお話がたくさんあります。
無理に明るい気持ちで対峙しようとせずに、共感できるものを選んでみてください。
「助けてほしい」と思ったら、プロに頼るのも手
「話を聞くこと」を職業にしている人もたくさんいます。そのため、「助けて欲しい・話を聞いて欲しい」と思った時は、精神科や心療内科の先生に相談する・民間のカウンセラーに相談するという選択肢があることも頭に入れておいてください。
「自分にはいつでも話を聞いてくれる人がいる」ことを知っておくだけで、心細さを解消できるかもしれません。
休職した方がいいサインとは
- 仕事のことを考えると、吐き気や動悸がする
- 仕事のことを考えると、冷汗が出てくる
- ミスが続くなど、仕事のパフォーマンスがかなり落ちている
- 仕事をしていると「自分は消えた方がいい」などとマイナスなことを強く感じてしまう
上記のような症状が出ている場合は、心療内科の医師やカウンセラーに相談するのが望ましいです。これらのサインを放っておくと、うつ病などの病気につながる可能性があります。
監修者プロフィール
株式会社コレット
マインドトレーナー・カウンセラー 田中よしこ
株式会社コレット代表取締役。宗教2世・虐待サバイバーの経験から自分を立て直し、独自のメソッドで約7,000人の人生を好転させてきたマインドトレーナー。KADOKAWAより『自分の気持ちがわからない沼から抜け出したい』著書。韓国・タイでも翻訳出版
<Text:編集部/取材協力:ミルトーク>