心が壊れている人によく見られる顔つきや特徴、心が壊れる5つの前兆[臨床心理士監修] (3/4)
自分が壊れていくのがわかるとき、どうすればいい?
取り急ぎ、ストレスや疲労の原因となっているものから離れましょう。仕事が原因であれば、早急に精神科を受診し、診断書をもらい、休職手続きを行いましょう。
休職中は給与をもらえないケースが一般的ですが、会社の業務が原因で発症したうつ病による休業など、種類によっては休職中にお金を受け取れる制度があります。
どの制度を利用するにしても、医師の診断書をもらったり、対象となる機関に連絡したりなど一定の期間内の手続きが必要となります。
本当に心が壊れきってしまうと、そのような手続きが一切できなくなります。「自分が壊れていくのがわかる」それがギリギリのタイミングです。そう感じたらまず「離れる・休む」を実行しましょう。
「一度壊れた心は二度と元に戻らない」って本当?
「一度壊れた心は、二度と元に戻らない」ということはありません。壊れている程度やそのきっかけ、本人の本来の心の力にも左右されますが、しっかりとケアをすれば、心は回復していきます。
心を回復させるには、大変な時間と労力を必要とする場合が多いです。それにも関わらず、日本の現状では精神科やカウンセリングに行くことは敬遠されがちです。
そのため、途中で心が折れてしまって、「一度壊れた心は二度と元に戻らない」となってしまう傾向が多いのかと思われます。
心が壊れてしまったと感じているとき、自分でできるセルフケア
心が壊れてしまった人は、その心を大切に直すために、以下の2つを実践してみてください。
- まずはとにかく休む
- 少し落ち着いてきたら、規則正しい生活を心がける
心が壊れている人は、やらなければいけないことに精一杯で苦しくなっていることが多いです。このような人は、交感神経が活発になり過ぎているので、休むことができず、常に身体にエンジンがかかっている状態と言えます。
車もエンジンをかけっぱなしにしていては、壊れてしまいますよね。それと同じです。たまにはエンジンを切って、ガソリンやオイルを十分に補充してあげる必要があるのです。
1.まずはとにかく休む
仕事・家事・勉強などから一切離れ、食べる・休む・寝るに注力し,何もせずゆっくり過ごす時間を意識しましょう。スマホやTV、パソコンなどSNSからも離れ、「何もしない、ただ生きるために最低限必要なことだけをする」のがポイントです。
これで、まずは心を休めながら、交感神経の昂りを抑えます。