ウェルネスフード
2024年9月13日

生殖能力を高めたいなら「骨の健康」を意識せよ。骨から出る若返りホルモン“オステオカルシン”に注目する理由 (2/2)

オステオカルシンはどうしたら増える?活発化の方法

──オステオカルシンの分泌を増やすために、日常生活でどのようなことを意識すべきでしょうか? 運動面、食事面、生活習慣それぞれ教えてください。

オステオカルシンの分泌を促進するためには、骨に適度な負荷をかける運動や、骨代謝に必要な栄養素(ビタミンK、ビタミンD、カルシウム、マグネシウム、たんぱく質)を含む食事、日光浴やストレス管理、十分な睡眠が重要です。

とくに運動は、ウエイトトレーニング、ランニングやジャンプ運動、ウォーキングやハイキングなどが効果的です。いずれも骨や筋肉に負荷をかけ、骨の強化とオステオカルシン分泌を促進します。

栄養素では、ビタミンKがオステオカルシンの活性化に重要です。具体的には、以下などの食材です。

  • 納豆、ケール、ほうれん草、ブロッコリーなどの緑黄色野菜
  • 味噌やチーズなどの発酵食品

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他には以下や、骨のもととなるタンパク質はしっかり摂取することが大切です。

  • カルシウム(乳製品、豆腐、骨ごと食べる小魚)
  • ビタミンD(サーモン、イワシ、卵黄、きのこ類)
  • マグネシウム(アーモンド、かぼちゃの種、全粒粉)

生活習慣では、適度な体重を維持すること、日光浴、睡眠時間の確保、ストレスコントロールなどでオステオカルシンの分泌が促されることがわかっています。

監修者プロフィール

矢吹有里(やぶき・ゆり)

ゆりクリニック 院長/「骨太な未来プロジェクト」 アドバイザー
東京女子医科大学卒業後、慶應義塾大学整形外科学教室に入室。その後、各地の急性期病院に勤務し、東京都済生会中央病院整形外科医長を経て、2017年、東京・田町に「ゆりクリニック」を開院。骨粗しょう症予防を美容医療の視点から考える「骨美容(R)」を提唱。メディアなどでも広く啓発活動を行っている。日本専門医機構整形外科専門医、日本骨粗鬆症学会認定医。日本抗加齢医学会専門医。

【骨太な未来プロジェクトとは】 見逃されがちな「骨の健康」を通じて人々の挑戦を応援するプロジェクト。長年にわたる乳の研究から得られた知見を生かし、特設サイトやメディア、イベント、学会などを通じて、骨に関する食、スポーツ、ウェルネス、子育てといったテーマで情報発信や体験の場を提供している。
https://honemirai.meg-snow.com/

<Edit:編集部>

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