精神的に疲れている人に共通する13のサインとは (4/4)
心療内科、精神科、神経科は何が違う?
よく心療内科と精神科でどちらがいいのか悩んだり、神経科もごっちゃになっている人も少なくありません。それぞれの違いとは。
心療内科
心療内科は身体と心の両方を扱います。心療内科は、身体的な症状が主に出ているが、原因が精神的なストレスや心の問題に関係している場合に治療を行います。
たとえば、ストレスが原因の胃痛、頭痛、動悸など、体の不調が心の影響で起こる「心身症」を扱います。身体と心の両方にアプローチする診療科です。
精神科
精神科は、心の病気そのものを専門に扱う診療科で、うつ病、不安障害、統合失調症、パニック障害などさまざまな精神疾患を診断し、薬物療法やカウンセリングを行います。症状が心の問題に起因する場合に利用します。
神経科(神経内科)
神経科(神経内科)は、脳や神経系に関連する病気を専門に扱います。おもに、パーキンソン病、脳梗塞、てんかん、神経痛、筋萎縮性側索硬化症(ALS)など、脳や神経の異常による身体的な症状を診断・治療します。
精神的な問題ではなく、神経系の器質的な問題が対象です。
心療内科と精神科で迷ったら?
心療内科は「身体的な不調が心のストレスに関連している場合」に適しており、精神科は「心の病気そのもの(うつ病、不安障害など)」を診療します。
どちらを選ぶか迷った場合、症状の中心が身体か精神かで判断して受信してみてもよいでしょう。もし心療内科から受診しても、適切な診療科へ紹介されることが多いです。
監修者プロフィール
大阪カウンセリングセンターBellflower
町田 奈穂
同志社大学大学院 心理学研究科修了。在学時より滋賀医科大学附属病院にて睡眠障害や発達障害に苦しむ人々への支援や研究活動を行う。修了後はスクールカウンセラーやクリニックの臨床心理士を経験。2020年、父の病気を機に父が経営する機械工具の卸売商社へ入社。そこで多くの企業のメンタルヘルス問題に直面し、大阪カウンセリングセンターBellflowerを設立。現在は、父の後を継ぎ機械工具の卸売商社の代表を務めるほか、公認心理師・臨床心理士として、精神・発達障害の人が活躍できるインクルーシブな職場づくりをサポートする人事コンサルタントとしての活動や支援者支援をテーマとした研究や臨床活動を行っている。
<Edit:編集部>