
歯周病の口臭ってどんなニオイ?歯科医がズバリ答えます
口臭の原因のひとつに“歯周病”があります。そしてこの歯周病による口臭は、独特で強烈。自分では気づきにくいのに、周囲には伝わってしまうのがやっかいなポイントです。
では、歯周病の口臭って一体どんなニオイなのか? 歯科医の菊地 由利佳先生に聞いてみました。
歯周病の口臭ってどんなにおい?
菊地先生:歯周病になると、食べ物が腐敗したようなにおい、生ゴミのようなにおいを放つことがあります。
歯周病の原因となる歯垢・歯石は、食べカスの細菌が増殖したものです。食べカスが腐敗することで、悪臭を放つようになります。
歯磨きがしっかりと行われていない場合や、歯磨きでは届かない部分があると、口臭を引き起こしやすくなります。
歯周病のにおいは、自分でわかる?
菊地先生:通常、自分の口臭はわかりにくいですが、マスクを着用して話す・激しい運動などを行うと、においが自分でわかる場合もあります。
また、歯磨き粉をつけずにブラッシングをして、その歯ブラシを嗅ぐと、同様ににおいを感じることもあります。
においを消すために、自分でできること
菊地先生:においを消すためには、丁寧な歯磨き・フロスを使う。この2つの方法でセルフケアをしましょう。
丁寧な歯磨きで、口臭の原因である歯垢や食べカスを取り除きましょう。毎食後に丁寧に歯磨きを行い、歯垢を取り除く・溜めないことで口臭を和らげます。
フロスは、歯の隙間に溜まっている歯垢を歯ブラシよりも奥に入り込んでかき出します。歯と歯の間に歯垢を溜めないので、歯周病の進行を抑える働きが期待できます。
「歯周病かも」と思ったとき、自分でできる対処法は?
初期の歯周病であれば、ダラダラ食べる食習慣を見直す・毎食後にしっかりと歯を磨くなどの対処で、歯周病が良くなるケースも多くあります。
ただし、口臭を発するほど歯周病が進行している場合は、セルフケアだけで快方に向かわせるのは難しいです。
上記の対処も大切ですが、まずは歯医者で相談することをおすすめします。
監修・執筆者プロフィール
歯科医
菊地 由利佳
歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。
<Edit:編集部>
※本記事は、Medicalook(メディカルック)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したものです。