
ウェルネスフード
2025年7月15日
酢玉ねぎを食べると「血圧が下がる」はホント?医師に聞いた“酢玉ねぎ×高血圧対策” (2/2)
酢玉ねぎ以外では、こんな食生活に気をつけて
もちろん酢玉ねぎはあくまでサブ的な存在。ほかにも意識すべきポイントはさまざまあります。
1. 塩分は1日6グラム未満を目標
- 市販のおかずや加工食品は、「食塩1.5グラム以下/1食」を目安にする
- だしのうま味や減塩しょうゆを活用する
2. 野菜と果物をたっぷり、雑穀や玄米も取り入れる
- 野菜と果物で1日両手2杯ほど
- 青魚は週2~3回。脂っこい肉や加工肉は控えめに
3. 体重管理とお酒の量
- 体重を1キロ減らすだけでも血圧は少し下がるため、体重管理を
- お酒はビールなら中びん1本程度まで。女性はその半分を目安に
4. 甘い飲み物・白いパンやお菓子は控えめに
- ジュースや清涼飲料は水やお茶に置き換える
- 果物はジュースより“そのまま”がおすすめ
5. よく眠り、身体を動かす
- 7時間前後の質の良い睡眠を意識する
- 早歩きなどの有酸素運動を週合計150分、軽い筋トレを週2回ほど行うとよい
酢玉ねぎだけでは高血圧対策は難しい
酢玉ねぎは“サポート役”。血圧を少しだけ下げる助けにはなりますが、主役は「減塩・バランスの良い食事・運動・十分な睡眠」です。
それを踏まえた上で、まずは酢玉ねぎを2~4週間試して様子を見ましょう。続けるコツは「塩と砂糖を控えめにし、いつもの料理の付け合わせとして常備する」ことです。
胃の弱い人や薬を飲んでいる人は、始める前に医師に相談してくださいね。
監修者プロフィール
林裕章(はやし・ひろあき)林外科・内科クリニック理事長
国立佐賀医科大学を卒業後、大学病院や急性期病院で救急や外科医としての診療経験を積んだのち2007年に父の経営する有床診療所を継ぐ。現在、外科医の父と放射線科医の妻と、全身を診るクリニックとして有床診療所および老人ホームを運営しており、医療・介護の両面から地域を支えている。また、福岡県保険医協会会長として、国民が安心して医療を受けられるよう、また医療者・国民ともにより良い社会の実現を目指し、情報収集・発信に努めている。
<Edit:編集部>
1 2