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筋肉痛はなぜ2〜3日後にくるの?運動はしていい?予防・対策法も解説 (1/3)

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 日々、ランニングやトレーニング、エクササイズなどのスポーツを楽しむ読者のみなさま。はたまた運動といえば、子どもと遊ぶときや運動会などのイベントぐらいかなぁ、という方々。筆者はどちらかといえば後者ですが、継続的にスポーツをする人もそうでない人も、どちらももれなく「筋肉痛」は経験していることでしょう。

 運動をした翌日や、人によっては翌々日など、少し時間をおいてからやってくる筋肉の痛み。痛みは自然と治まってはくるものの、その間はやっぱりツライ。そんな誰もが経験し、あらためて深く考えたことがないであろう「筋肉痛」にフォーカスします。

筋肉痛っていったい何? どうして起こるの?

 程度は人それぞれではあるものの、激しい運動をしたり、普段しない運動をしたりすると老若男女・年齢に関わらずなってしまう筋肉痛。そもそも筋肉痛って何なのでしょう?

「いわゆる筋肉痛として一般的に認識されているものとしては、筋肉の線維が損傷して、筋肉自体が壊れて痛みが出るというふうに言われています。筋肉を作っている1本1本の線維があって、交通事故みたいなことに遭うのでなければ筋肉が一気に壊れるということはないですが、筋肉痛の起こりやすい運動をすると部分的に筋線維の何本かが壊れてしまうということが起こるんですね」

 そう教えてくれたのは、日本体育協会公認アスレチックトレーナー、柔道整復師の資格を持ち、日本体育大学大学院体育科学研究科博士後期課程で健康科学・スポーツ医科学を研究する鴻﨑香里奈さん。筋肉が壊れるなんて、筋肉って意外とデリケート。筋肉が壊れて痛むということは、ケガの痛みと同じということ?

「それが、筋肉が壊れていることで痛みが出ているのかっていうことは、実は分かっていないんです。痛みについてはもしかしたら筋肉に信号を送っている神経が関係するのではと言われていて、筋肉や神経の損傷に関連する物質などが痛みを引き起こしているのではないかと。なので筋肉痛の原因としては、筋肉の損傷+筋肉を支配している神経系の関与があるのではと言われていますね」

 筋肉の損傷は目で見ることはできないけど、痛みのメカニズムとしてはケガ、いわゆる外傷と同じ原理のようです。でも、指に針を刺したときのようにすぐに「イタッ!」とならずに、時間が経ってから痛み出す。筋肉痛にタイムラグがあるのはなぜ?

「筋肉痛が出るのはだいたい1日後ぐらいからで2〜3日後にピークになりますが、筋肉痛が直後ではなく、1日目以降ぐらいに出る理由はこれもまだ分かっていないんです。ひとつの可能性として筋肉痛発生までにタイムラグがあるのは、筋肉じゃなくて神経がそのもとになっているから遅く出るのではないかと私たちは推測しています」

 つまり、筋肉の損傷そのものが痛むのではなく、たとえば損傷によって発生した炎症物質などが神経を刺激して痛みとして伝わるまでに時間がかかるということらしい。ヒトのカラダに起こることを解明することにも時間がかかるのですね。ちなみに、歳をとると筋肉痛が遅く出るとよく言われますが、これについては年齢による時間差はないとする研究報告もあるそうです。では、筋肉痛になりやすい運動や種目はある?

「筋肉痛になりやすい運動では『伸張性収縮』という、階段を下りたり、腕のトレーニングなどで重たいダンベルを持ってゆっくり持ち上げたり下ろしたりする運動などがあります。これらの動作は、筋肉が引き伸ばされながら力を出すことで筋線維に大きな負荷がかかります。スポーツの種目に当てはめるのは難しいですが、たとえばダッシュすることやバーベルを下ろす、下り坂のランニング走行のようなブレーキング動作も『伸張性収縮』です」

 重いものを持ち上げているとき、二の腕の上腕二頭筋は腕を曲げる方向に持っていくので筋肉がギューって縮んでいるにもかかわらず、荷物の重さで縮みつつも下に引き伸ばされる力(負荷)がかかる。この負荷が筋肉の損傷を誘発し筋肉痛を引き起こす。縮もうとする筋肉に逆らってムリヤリ引き伸ばすなんて、そりゃ壊れますわ。

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