ウェルネスフード
2024年5月28日

アーモンドはなぜ筋トレ効果を高めるのか?栄養や食べるタイミング、1日の摂取量[管理栄養士監修] (2/3)

ビタミンB2で脂質の代謝を促進

また、一方のビタミンB2は、糖質・たんぱく質・脂質の代謝を促し、とくに脂質の代謝を促進するとのこと。さらに細胞の再生を促し、たんぱく質の合成を促進して活性酸素によって脂質が酸化してできる「過酸化脂質」を分解する働きがあるのだそうです。

「ビタミンB2は、たんぱく質やたんぱく質の代謝に働くビタミンB6とも併せて、筋トレ民が意識して摂取したい栄養素のひとつです」(深野さん)

ビタミンB2を多く含む食品としては、赤身の魚やヒレ肉やささみなどの脂が少ない肉類、バナナやパプリカ、サツマイモや玄米にも比較的多く含まれています。

筋トレ民にとって疲労の早期回復は、高いパフォーマンスで継続的にトレーニングするのに必須。

また、美容やボディメイク目的で筋トレを行う人にとって、高い抗酸化力を持つビタミンEと、脂質を分解するビタミンB2はうれしい栄養素です。

この2つが、筋トレ効果をサポートしてくれるアーモンドの注目栄養素なのですね。

続いて、アーモンドは1日にどれくらい食べてよいのか見ていきます。

おいしくても食べ過ぎないで! アーモンドは1日に何粒まで?

1日の摂取は20~25粒ほど

普段の食事では摂りにくいミネラルやビタミンを効率よく摂取できる優秀なアーモンド。しかし、ナッツ類は総じてカロリーと脂質が高いので、食べ過ぎには要注意!

「アーモンドの脂質は不飽和脂肪酸であるn-9系のオレイン酸、n-6系のリノール酸を多く含み、オレイン酸やリノール酸は血液中のコレステロールを減らして動脈硬化を予防などの健康効果が期待できます。ただし、脂質には変わりないので、摂りすぎは体脂肪量の増加につながるので注意が必要です」(深野さん)

携帯しやすく食べやすい味なのでついつい口に運んでしまいがちですが、1日の摂取は20~25粒が適量とのこと。

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また、味付きのものではなく、ローストされた「素焼き」を選ぶとよいそうです。

有効なエネルギーである反面、摂取量の半分は脂質なので“食べ過ぎは肥満のモト!”と覚えておきましょう。

筋トレ民的・アーモンドを食べるタイミング

スーパーやコンビニなどで気軽に購入できて持ち歩きにも便利なアーモンド。筋トレ効果をアップするには食べるタイミングも肝心です。いつ食べるのが、もっとも効果的なのでしょうか。

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