ウェルネスフード
2023年5月15日

グルタミンの効果とは。グルタミン酸との違い、サプリや食品で摂取するときのポイント[管理栄養士監修] (2/2)

グルタミン含有量の多い食材、効果アップが期待できる組み合わせ

「グルタミンは、肉・魚・卵・大豆・海藻・乳製品などに多く含まれています。しかし、熱が加わると変性してしまうため、生で食べられる食品からは効率よく摂取できます」(佐藤さん)

 ちなみに、グルタミンを効果的に摂取できるメニューのおすすめは、“ねばねば海鮮丼”。ご飯の上にグルタミンをダイレクトに摂取できる刺身、ねばねばのめかぶや納豆、それに卵黄を加えます。

 グルタミンにミネラル、たんぱく質、炭水化物(糖質)の組み合わせは、まさに筋トレ民のためのパワフル食! しかもカロリーも揚げ物や炒め物などに比べると抑え目です。

「グルタミンの豊富な刺し身、めかぶ、卵黄と納豆をあわせて食べることで、筋肉の材料になるたんぱく質と同時に、腸内環境を整える発酵食品も一緒に食べることができます。腸内環境を整えて筋肉を合成するためにもバッチリな組み合わせです」(佐藤さん)

 しかし、生で食べられる食材は限られ、加熱調理すると摂取できるグルタミンの量は減少するため、サプリメントやプロテインなども組み合わせて効率的に摂取することが望ましいでしょうとのアドバイスも。

 筋トレ民必須のグルタミンをしっかりチャージしてコンディショニングを整え、バルクアップした大切な筋肉を守りたいものですね。

[監修者プロフィール]
佐藤樹里(さとう・じゅり)
管理栄養士。フィットネスクラブにて水泳インストラクター兼管理栄養士として勤務後、フィリピン留学を経てカナダ・バンクーバーへ渡航。現地のブランチレストランでカナダ人のシェフと共にシェフアシスタントとして働く。帰国後はアスリート向けの食堂と老人ホーム厨房にてWワークを経てスポーツ栄養系健康会社に転職。その後、「アスドリファクトリー」代表として独立。好きな食べ物:チャーハン。趣味:チャーハンめぐり・筋トレ
【公式Twitter】http://twitter.com/jurijapan1

<Text:京澤洋子(アート・サプライ)/Photo:Getty Images>

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