フィットネス
2023年8月22日
【体脂肪率の正確な測り方】自宅で簡単に測るには?体重計の数値はあてにならないのか (1/3)
痩せたか太ったかの判断基準の1つである「体脂肪率」ですが、正確な測り方をご存知でしょうか? この記事では、医療ダイエットに詳しい医師監修の元、体脂肪率の正確な測り方をご紹介します。
「体重計で測る体脂肪率はあてにならない」という噂の真相も聞きました。ダイエットやボディメイクの参考にしてください。
「体重計で測れる体脂肪率はあてにならない」ってホント?
体重・体脂肪率などが測れる家庭用の体組成計は、確かにあてにならない面もあります。
体脂肪率を推定する方法として、一般家庭に普及しているのが、「生体電気インピーダンス法」です。
この方法は、
- 様々な要因が測定値に影響する
- CTスキャン画像などから直接計算せず、間接的に算出した方法である
という理由から、「あてにならない」と言われるのだと考えられます。しかし、最近ではどんどん技術が向上しているので、ほぼ正確な体脂肪率を知れると言えます。
なぜ体重計で体脂肪率がわかる?
体脂肪率がわかる体重計の多くは、足を乗せる部分や手で持つ部分に電極がついています。そこから、体に微弱な電流を流し、電気の流れやすさが計測され、体脂肪がどれほどついているか測定されます。
ちなみに、脂肪は電流をほとんど通さない性質なのに対して、筋肉や水分などの脂肪以外の組織は電流を通しやすいという性質を持っています。
そもそも、体脂肪率ってなに?
体脂肪率とは、体重に対して体脂肪の重さが占める割合のことを指します。体脂肪率が高いと、体力の低下や美容的に見栄えがしないなどの問題が起こります。
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“本当に正確”な体脂肪率の測り方とは
- 水中体重秤量法(水中体重測定法)
→水中で体重を測定し、陸上での体重との差から身体密度を計算する - 空気置換法
→密閉されたカプセル容器に入り、空気の圧をかけ、圧力の変化から割り出す - 二重エネルギーX線吸収法
→2種類の異なる波長のX線を体に当て、体における各組織の透過率の差から体脂肪率を測定する - CTスキャン・MRI・超音波を使う方法
→体の断面画像を撮影し、脂肪の厚さを積分する。そこから、体脂肪量を出し、計算式に当てはめて体脂肪率を算出する
上の4つの方法だと、正確な体脂肪率が測れます。しかし、上記4つの方法を行う場合、規模が大きな設備でなくてはならない・測定するのに苦痛が伴う・高額であるという問題があり、気軽に計測できないでしょう。
ダイエットや体づくりを目的とするのであれば、家庭用の体組成計で十分だと言えます。