ウェルネスフード
2025年2月14日

納豆と卵、一緒に食べて問題ない?「栄養吸収を阻害するからダメ」ってホント?

「納豆と卵の組み合わせはダメ」という噂があります。納豆と卵を組み合わせることで、生の卵白に含まれる「アビジン」というタンパク質が「ビオチン(ビタミンB7)」の吸収を阻害する可能性があるのだとか。

しかし、これって本当なのでしょうか? むしろ納豆と卵の組み合わせはベストだという話もあり、どっちが本当か悩むところ。というわけで、たいや内科クリニック管理栄養士の林さんに聞いてみました。

卵と納豆は一緒に食べても問題ないことが多い

林さん:「納豆に卵をあわせるのはダメ」という噂がありますが、間違いだと言えるでしょう。栄養学的な観点から見ても問題ないとされています。

先述の通り、納豆と卵を組み合わせることで、生の卵白に含まれる「アビジン」というタンパク質が「ビオチン(ビタミンB7)」の吸収を阻害する可能性はありますが、実際には、大量の卵白を定期的に摂取しなければさほど影響しないと考えられます。

そのため、「納豆に卵を合わせるのはダメ」という噂は栄養学的根拠に基づかないものと言えるでしょう。

むしろ「納豆+卵」の組み合わせはおすすめ!

林さん:むしろ両者の組み合わせは、栄養価が高く、健康にも良いと考えられています。

卵黄に含まれるレシチンと納豆のナットウキナーゼは、どちらもコレステロールの管理に役立つとされています。

また、納豆も卵もタンパク質が豊富! タンパク質は、筋肉量の維持・増加に役立つため、筋トレ民・ダイエッターにもおすすめです。

「納豆」の栄養と効果的な食べ方。ダイエットにいい? 食べ過ぎるとどうなる? 高タンパク質な食べ合わせも解説[栄養士監修]

監修者プロフィール

たいや内科クリニック
管理栄養士 林 安津美(はやし あつみ)さん

大学卒業後、JAあいち厚生連で37年にわたり病院の管理栄養士として勤務。その間、豊田厚生病院・安城更生病院の技師長として17年間在籍。2022年5月よりたいや内科クリニックへ入職。病態栄養専門管理栄養士・日本糖尿病療養指導士・腎臓病療養指導士・がん病態栄養専門管理栄養士・和漢薬膳師等の資格を活かし、患者さんの思いを聴き・応え、患者目線でテーラーメイドの医療を届けるよう心掛けている。

<Edit:編集部>