「chocoZAPは国益とさえ感じる」。有識者が選ぶ“2024年フィットネストレンド” (1/3)
ウェルネス/運動施設向けオールインワン・マネジメントシステム「hacomono」を提供する株式会社hacomonoが、「有識者が選ぶ5大フィットネストレンド2024」を発表しました。その内容とコメントをお届けします。
登壇者:
株式会社ティップネス 代表取締役社長 岡部 智洋氏
日本体育大学 教授 岡田 隆氏
株式会社MIGRIDS 代表取締役 鈴木 太郎氏
SOELU株式会社 取締役CPO 越塚 麻未氏
株式会社hacomono 代表取締役CEO 蓮田 健一
1. マシンピラティスの出店が加速
2024年のトレンドにおいてマシンピラティスの急成長は外せません。新規参入だけでなく、既存のフィットネス事業者が新たにマシンピラティスのブランドを立ち上げるなど、第三次ピラティスブームが到来したと言われています。
越塚氏:女性から人気の著名人の方が取り組んでいる影響が大きいですが、マシンピラティスはリフォーマーが難しい動きをサポートしてくれることで難しい動きもとりやすく、「できない」というネガティブな思いになりづらい点も人気の要因であるように思います。
鈴木氏:当社は2022年からマシンピラティス事業をスタートしましたが、年々反響が高まっています。ただ、マシンピラティスを体験に来る方というのはどちらかというとこれまであまり運動をしてこなかったり、運動が好きではない方が多く、やってみたけれど「どこに効いているのかわからない」という方も多いので、継続してもらうには、指導者が効果を実感してもらえるよう丁寧に指導することが非常に重要だと考えています。
2. コンビニジムが運動初心者を開拓
「chocoZAP」の躍進も今年、フィットネス業界ではとても大きな話題になりました。2022年7月にブランドがスタートし、2024年5月には会員数120万人を突破、店舗数も全47都道府県に1,500店を超えて日本一となりました。
岡部氏:フィットネス業界のなかには、「chocoZAP」の存在を脅威と見る方もいますが、私はとてもポジティブに捉えています。入会する94.1%の方がジム初心者ということで、フィットネス参加率が長年3〜4%台で伸び悩んでいたところを簡単に押し上げてくれたのが素晴らしいです。
私たち総合クラブも幅広いプログラムがあり、フィットネスへのエントリーモデルとして最適な施設だと思うので、ぜひ同じように利用して欲しいですね。「chocoZAP」から「RIZAP」へは少し距離があると思うので、そこを埋める役割も総合クラブは担えると思います。
岡田氏:実際、私の元にも「あれは筋トレといえますか?」というコメントが寄せられていますが、これまで誰も考えなかったアイデアを実現し、120万人の方を筋トレのテリトリーに踏み込ませたことは国益とさえ感じます。これからは、この120万人の方に対して、怪我が起こらないように知識を提供する、挫折しないようにモチベーションとなる情報を提供する、などといった取り組みが大切になると思います。
越塚氏:フィットネスコンテンツだけに絞らなかった点がすごいですよね。お客さまにアンケートを取って、ニーズの上位にあるものをスピーディに検証しているという点も面白いと思いますし、ビジネスの取り組み方がとても参考になります。